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「サマンサ・コナカ誕生」でも視界不良のわけ

9/12(木) 5:30配信

東洋経済オンライン

 10~20代の女性に支持され、急成長した「サマンサタバサ」と、30~50代をターゲットとしたロードサイド店舗を多数構える「紳士服のコナカ」。一見、真逆のビジネスモデルを築いてきた両者が、手を結ぶことになった。

【グラフ】バッグの販売不振でサマンサタバサの業績は低迷している

 紳士服チェーン国内3位のコナカは9月末にも、サマンサを運営するサマンサタバサジャパンリミテッド(以下、サマンサJP)の株式を31%取得し、持ち分法適用関連会社化する。コナカは株式取得後、サマンサJPの創業者である寺田和正氏と並び、同社の筆頭株主となる見通しだ。

■コナカはサマンサ株をどのように取得したのか

 「あのサマンサがコナカグループに?」

 「サマンサ・コナカの誕生」

 コナカが9月2日にサマンサJPの持ち分法適用関連会社化を発表して以降、ネット上ではこのようなつぶやきが拡散された。消費者の間でも、ブランドイメージが異なる両者がタッグを組むことは意外に映ったようだ。

 コナカによる今回の株式取得の経緯は、やや複雑だった。

 サマンサJPはもともと、今年4月まで社長を務めていた寺田氏が約6割の株式を持つ大株主だった。ところが今年6月、寺田氏は「10年来の付き合いがある」というコナカの湖中謙介社長に、保有株の半分を約34億円で売却した。そして、このほどコナカが、湖中社長の保有するサマンサJPの株式をすべて取得する運びとなったのだ。

 「ずっとサマンサのことを尊敬していただき、世界ブランドを作ることにも共感いただいていた」。4月に行われたサマンサJPの決算説明会の場で、寺田氏は湖中社長へ保有株の譲渡を決めた理由について、こう説明していた。個人間での株式売買をきっかけに、会社同士での話し合いが始動。サマンサJPの幹部によると、今回コナカ側から株式を保有したい旨の申し出があったという。

 この一連の経緯について、ライバル紳士服チェーンの幹部は「社長が個人取引で譲り受けた株式を、次に会社が取得するという経緯は普通ではない。はたして経営戦略上の決定だったのか」と首をかしげる。

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最終更新:9/12(木) 5:30
東洋経済オンライン

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