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"あおらせ屋"も出現! 交通マナー混乱時代が生んだ「ドラレコモンスター」に気をつけろ!

9/12(木) 6:00配信

週プレNEWS

前出の国沢氏もこう話す。

「最近は、わざとゆっくり走って、相手を怒らせて録画してさらす"あおらせ屋"も出現してきました。今後はそういう行為にもタガをはめる必要があります。そのためにも、『どこまでがあおり運転なのか』を定義して、みんなで共有しなければなりません」

ドラレコ装着車が増えて交通マナーに厳しい監視の目が向けられるなか、一部には動画の投稿を目的にした"愉快犯"もいるというわけだ。



■極力相手にせず、うまく抜いて走り去る
さらに佐野氏は"あおらせ屋"以外にも厄介者が増えていると語る。

「後方にドラレコをつけて、追い越し車線をマイペースで走り続けるドライバーも最近よく見ます。後続車もカメラを向けられているものだから、さらされるのが不安で何もアピールできず、結局は延々と後続車がつながってしまう。多くの場合、追い越し車線に居座っている当人は悪気がないどころか、スピード厳守という正義感すら抱いているようで始末が悪い」

んー、制限速度は守っているのだから、それを追い越そうとする後続車が悪いという理屈か。ここまで来ちゃうと、これはドラレコを盾に周囲のドライバーを恐怖に陥れ、ひいては交通状況を悪化させてしまう、いわば"ドラレコモンスター"ではないか!?

「誤解されがちですが、道交法の基本的な概念では『安全』と『円滑な流れ』は同列で、どっちが優先というわけではありません。例えば、横断歩道に歩行者が立っていたら、安全のためにクルマが止まるのが基本ですが、歩行者に横断する意思がないのが明らかなら、円滑な流れのために、そのまま走り抜けるのが正しい。

同じように、走行車線が空いているのに追い越し車線に居座って、円滑な流れを妨げる行為は、制限速度に関係なく『車両通行帯違反』という違反です」(国沢氏)

では、そんなドラレコモンスターへのまっとうな対処法は......?と聞くと、国沢氏、佐野氏共に「今はない!」と断言する。トホホ。

「通行帯違反だけでは、その場にパトカーや白バイが居合わせないと取り締まれないでしょう。あおり運転対策と同じように極力相手にせず、『いかにうまく抜いて、走り去るか』を考えましょう。

そっと走行車線に移って、追い越し車線に居座る車両を自然にやり過ごし、十分な距離を保った状態で再び追い越し車線に戻るのは違反ではありません」(佐野氏)

「さらされても問題にならないグレーゾーンを攻めるしかない。動画でも判断がつかない程度に車間距離を"ちょっとだけ"詰める(笑)。あとは、ハイビームのまま走る、あるいは右ウインカーをつけっぱなしであれば、『消し忘れていました』と逃げられます。ただ、しつこくやるのは威嚇行為になりますから気をつけましょう」(国沢氏)

あおり運転にあおられ屋、ドラレコモンスター......。あおられる恐怖とあおり認定される疑心暗鬼で、運転が楽しくなくなる一方のニッポンの道路。これでいいのか!?

「先ほどのあおり運転投稿サイトも、『私刑』を目的とするのではなく、要注意車両をデータベース化して、ドラレコなどと連携させて健全なドライバーに注意喚起できるといいと思います」(前出・北島氏)

「ドラレコがもっと普及すると同時に悪質運転の定義が浸透してくれば、どこかで落ち着くでしょう。それまではとにかく自衛です」(国沢氏)

いやホント、マジでなんとかしてくれ~!

*『Number Date』のURLは、【】


取材・文/あおり運転撲滅委員会 イラスト/服部元信

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最終更新:9/12(木) 6:00
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