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なぜサツマイモを食べるとオナラが出る? 腸と腸内環境が良くわかる12の話題

9/13(金) 12:04配信

Tarzan Web

人のカラダにさまざまな影響を与える腸内環境。ヨーグルトのビフィズス菌ってちゃんと定着するの? ベジタリアンの腸内環境はどうなっている? お酒は腸内環境に良くない? などなど気になる話題を12個集めました。

全部読めば、腸のことをより深く理解できるはず![取材協力/福田真嗣(慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授、メタジェン代表取締役社長CEO)]

1. 話題の糖質制限が腸内環境に与える影響は?

定番化した糖質制限ダイエットでは、カロリーを減らす代わりにご飯やパンなどの糖質をカットする。それはブドウ糖の減少を招く。

「腸内細菌の好物は食物繊維と誤解されていますが、多くの腸内細菌がもっとも好きなのはブドウ糖。ブドウ糖の大半は小腸で吸収されますが、消化吸収されない食物繊維は大腸まで届いて腸内細菌のエサとなる。糖質制限で糖や食物繊維の摂取が減ると、それらを好む腸内細菌が減り、腸内フローラの顔ぶれが変わることもあります」(慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任教授)

ダイエットは期間限定でいつか終わりが来る。万一、糖を好む腸内細菌が全滅したら、糖質制限をやめて通常の食事に戻しても、アンバランスな腸内フローラは修正されない。

2. ヨーグルトから取り入れたビフィズス菌は定着するの?

腸内環境のためにヨーグルトを食べる人は多い。ヨーグルトに含まれるビフィズス菌や乳酸菌はヒトの腸管内に定着するのか。

福田先生の実験によると、確かにヨーグルトを食べ続けている間は、そこに含まれるビフィズス菌や乳酸菌は腸内に留まる。だが、食べるのをやめると、2週間後にはヨーグルト由来の菌は検出されなくなる。

つまり外から取り入れる菌は、便からの排泄量を上回るほど供給されている間に限り、見かけ上は定着したように見えるだけ。食べなくなる=供給量がゼロになると、多かれ少なかれすべて排泄されるのだ。便通や体調が良くなる体質に合ったヨーグルトが見つかったら、浮気しないで食べ続ける姿勢が大切なのだ。

3. 持久力にも腸内細菌が関係しているってホント?

筋肉モリモリだと筋力が高いのは当然だが、ランなどに必要な全身持久力(以下、持久力)の良し悪しは見かけでは判断しにくい。いかにも体力がなさそうな細身なのに持久力が高い人もいれば、アスリートのような見た目でもスタミナに乏しい人もいるのである。

この差は従来、筋肉の質の違いで説明されてきた。筋肉を作る筋線維には、瞬発力に優れた速筋と持久力に優れた遅筋がある。両者の割合は遺伝的に決まっており、遅筋が多い人の方が持久力は高くなる傾向がある。

しかしその他に、腸内細菌も関わるかも。

「ボストンマラソンの出場者の腸内細菌を調べたところ、走行後にバイオネラという腸内細菌が増えていた。この菌をマウス腸内に定着させると持久力が上がったのです」

持久的な運動を続けると速筋で乳酸の産生が増える。乳酸は遅筋や肝臓でエネルギーとなるが、その一部は大腸にも流れ込む。バイオネラはこの乳酸からプロピオン酸という短鎖脂肪酸を作る。プロピオン酸は体内に吸収されて筋肉のエネルギー源になりやすいので、バイオネラが多いと持久力は高まるのだ。

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最終更新:9/13(金) 12:04
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