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「令和」のREIWAは英語ではない? 日本人は、なぜ間違えてしまうのか?

9/13(金) 11:04配信

サライ.jp

文/晏生莉衣


世界中から多くの人々が訪れるTOKYO2020の開催が近づいてきました。楽しく有意義な国際交流が行われるよう願いを込めて、英語のトピックスや国際教養のエッセンスを紹介します。

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本連載のレッスン19でローマ字表記と英語の混同について取り上げ、一例に新元号令和のローマ字表記「Reiwa」を挙げました。沢山の反応を頂きましたが、中には「Reiwaは『令和』の英語表記」、「英語圏でReiwaとなっているから英語」、「英語表記でReiwaだと発表された」というような誤解が少なからず見られましたので、今回は、このテーマでさらに解説したいと思います。

間違った認識について問題点を要約すると、

1.「Reiwaは英語」だという誤解
2.「ローマ字表記と英語は同じもの」だという誤解
という2つのポイントにまとめることができます。

まず1つ目のポイントについては、Reiwaは「令和」をローマ字で書いた日本語で、英語ではないことを理解する必要があります。政府は「令和のローマ字表記はReiwa」と発表しており、「英語表記はReiwa」という発表をしたという事実はありません。なぜそういう発表になったかと言えば、単に、Reiwaは日本語であって英語ではないからに過ぎないのですが、こう説明されてもまだぴんとこず、「ローマ字表記なら英語っていうことでしょ? 英語表記と同じでしょ?」と思ってしまうなら、ローマ字と英語を混同している証拠です。2番目のポイントの「ローマ字表記と英語は同じもの」だという誤解をしているということです。

そのような誤解をしてしまう原因は、一言で言うと、日本でのローマ字使用の特殊性にあります。そもそもローマ字が日本の学校で教えられるようになったのは、戦後、当時の文部省によって、「海外の人々にもわかるような書き方で日本語を書き表すことができるようになるのは、日本の発展にとって重要だ」とされたためです。要するに、ローマ字を使う目的は、国際社会の中で日本語が理解されるようになること。そして、その方法を身につけるための「ローマ字教育」は、正式に国語教育の一環となりました。これは今でも変わりはなく、現在、日本の義務教育では、小学校3年生になると国語の時間にローマ字を教わることになっています。

このように、日本ではローマ字教育は英語科ではなく、日本語を書く方法として国語科で行われているという原点に戻れば、Reiwaはローマ字表記の日本語であって英語ではないということに、理解がおよびやすくなるのではないでしょうか。

実際に、新元号の発表後、『令和』のローマ字表記について国語の授業で教えた先生もいらっしゃったと思います。「令和」の「れ」の発音を、いわゆる「巻き舌」のような発音ではないのにReと書くのは、「らりるれろ」はRa、Ri、Ru、Re、Roと書くことがローマ字表記のルールとして決まっているから。「い」はi、「わ」はwaと書くと、これも決まっているので、「れいわ」はReiwaになる。と、習った生徒はもちろん、大人もそのように理解しているので、「『令和』はReiwa」とすんなり受け入れているのです。

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最終更新:9/13(金) 11:04
サライ.jp

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