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全英女子ゴルフ制覇・渋野日向子20歳の母が明かす「娘を変えた中1の夜」

9/13(金) 5:30配信

文春オンライン

 AIG全英女子オープンで、日本人42年ぶりのメジャー制覇を成し遂げた渋野日向子(20)。大舞台の重圧にも気負わず、笑顔で観客とハイタッチしたかと思うと、力強いティーショットを放ち、次々と難しいパットを沈めていく――。12日に行われた「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」では、70でホールアウト。国内での連続オーバーパーなしラウンドを29とし、ツアー新記録を達成した。

【写真】凱旋試合でティーショットを打つ渋野日向子さん

 破竹の勢いで躍進する渋野。全世界を魅了した“スマイルシンデレラ”はどのようにして育ったのか。

「感情を抑えられなくなるところもありました」

「昔から笑顔ばかりというわけじゃないんです」

 そう明かすのは、渋野の母・伸子さん(51)だ。

 のどかな田園風景が広がる岡山市郊外で、3姉妹の次女として生まれた渋野。ゴルフを始めたのは小学2年生の時、同級生の父親に誘われたのがキッカケだった。ともに筑波大陸上競技部出身という両親譲りの運動神経と、「3姉妹で一番負けず嫌いな性格」(同前)で、ゴルフの腕前もめきめきと上げていく。

「ただ、子どもの頃の日向子は、思うようにスコアが出ないとラウンド中でも悔しくて泣いたり物に当たったり、感情を抑えられなくなるところもありました。これでは一緒に回って下さる方にも迷惑ですよね」(同前)

渋野の転機となった先輩の言葉とは?

 転機となったのは、中学1年生の時、地元の長船カントリークラブの錬成会でラウンドをした時のこと。

「思うようにスコアが伸びずにふてくされていたことがありました。その時、一緒に回っていた先輩の競技者が『そんな態度をしてはいけないよ』と叱ってくれたんです。後から言われるのではなくて、何が悪かったのかを本人が理解できるよう、その場で指摘して頂いたのが良かった。しかも、『叱っておいたからね』と私に連絡して下さって。その夜は家族会議というほどじゃないんですけど、夫と私と日向子の3人で『どうして怒られたか分かる?』と話し合いました。それで本人も納得して、最後はその方に『すみませんでした。ありがとうございました』とお礼を言うことができたんです」(同前)

 それまでゴルフと同じく小学2年生で始めたソフトボールとの“二刀流”だった渋野だが、この翌年、中学生の県大会で2連覇したのを機に、ゴルフ一本に絞っていく。進学した名門・作陽高校2年生の時に全国高校選手権で団体優勝。だが、初めて挑戦した2017年のプロテストは失敗に終わっている。その時、娘の姿は母の目にどう映っていたのか。

 帰国後もフィーバーが止まらない渋野。 「文藝春秋」10月号 では、母・伸子さんが、プロテスト失敗で固まった渋野の覚悟、全英制覇から帰国した娘とのやり取り、家族だけが知る幼少期のエピソードなど、“スマイルシンデレラ”の育て方について8ページにわたって語っている。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2019年10月号

最終更新:9/20(金) 5:33
文春オンライン

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