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「未熟な時ほど…」 DF酒井宏樹が語る“日本人欧州移籍論”「完成してからでは遅い」

9/13(金) 11:26配信

Football ZONE web

【インタビュー第4回】近年の欧州移籍の流れを受けて酒井が持論展開「変なプライドが入っていると良くない」

 今夏の移籍市場では、日本代表MF久保建英が18歳にしてスペインの名門レアル・マドリードへ移籍(後にマジョルカへ期限付き移籍)して話題を集めた一方、20代前半の若い日本人選手たちを中心に次々と欧州へ活躍の場を求めた。フランス1部マルセイユでプレーする日本代表DF酒井宏樹は、そうした欧州移籍の流れを受けて「未熟な時ほど行ったほうが良い。(選手として)完成してからでは遅いですし、変なプライドが入っていると良くない」と歓迎している。

【動画】「美しい左足」 マルセイユDF酒井宏樹、リーグ・アン初ゴール&絶妙アシストの瞬間

 酒井は2003年に中学入学と同時に柏レイソルのU-15チームに加入。そこからU-18チームを経て、トップ昇格も勝ち取った。3年半のプレーを経て、22歳でドイツ・ブンデスリーガのハノーファーへ移籍。4シーズンプレーした後にマルセイユへと移籍した。

 自身が20代前半で欧州へとプレーの舞台を移したが、そのメリットをこのような言葉で表現している。

「Jリーグで50試合も出ていないのかな(J1、J2合計51試合出場)。何も分からないまま海外に行って、すごく大きな挫折はありましたけど、今となっては早く行って良かったと思いますね。若いうちに行ったほうが良いと思う。未熟な時ほど行ったほうが良い。完成してからでは遅いですし、変なプライドが入っていると良くない。“自分なんてダメ、絶対に通用しない、でも頑張ろう”という状態のほうが良いと思う」

 日本で完成された選手になる前の欧州移籍は、キャリア形成のメリットになると話している。そうしたなかで、バルセロナの下部組織で育ち、スペイン語に不自由のない久保を「正直、建英のように喋るのにも不自由ないというのはかなり稀」と指摘し、あくまで例外的な存在と見ている。その一方、自身のコミュニケーションについては問題がないと語り、次のように続けた。

メンタル面の重要性を強調 「意外と2時間の練習時間より、他の22時間のほうが大事」

「コミュニケーションに不安になることはないし、喋れなくても(コミュニケーションを)取る方法はある。とにかく来ることが大事だと思う」

 そう力説した酒井は「海外に7年いるので、ペラペラではないですけど英語も喋れますし、フランス語もストレスがないくらいにはなりました」と語る一方、「フランス語は、喋らないですけど聞くことはできる。発音は本当に難しい」と吐露。年々ピッチ内外での対応力が高まるなか、全てにおいて100%を言葉で解決するわけではないという経験則が滲み出ている。

 また、酒井は海外に向いている選手のタイプとして「メンタルは大事かもしれない。コミュニケーションは全く関係なくて、あんまり取れないことをストレスと感じない人のほうが強いと思う。意外と2時間の練習時間より、他の22時間のほうが大事だと思う」と分析。他者とのコミュニケーションが日本よりも減る状態をどう捉えられるかという視点を提示した。

 来年の東京五輪を目指す世代の選手たちも海外に移籍し、すべての日本代表選手が欧州でプレーする日も決して遠くないだろう。そうした潮流のなかで、酒井もまた若くして海外に移籍し、キャリアを形成した先駆者の1人として認識されていくはずだ。

Football ZONE web編集部

最終更新:9/13(金) 14:04
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