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「テクノロジーをファッションをアップデートする一つの切り札として盛り上げていけたらなと」by川崎和也スペキュラティブ・ファッションデザイナー/シンフラックス主宰 連載「モードって何?」Vol.6

9/13(金) 9:00配信

WWD JAPAN.com

【#モードって何?】きっかけは読者から編集部に届いた質問「つまるところ、モードって何ですか?」だった。この素朴な疑問に答えを出すべく、「WWD ジャパン」9月16日号では特集「モードって何?」を企画し、デザイナーやバイヤー、経営者、学者など約30人にこの質問を投げかけた。答えは予想以上に多岐にわたり、各人のファッションに対する姿勢や思い、さらには現代社会とファッションの関係をも浮き彫りにするものとなっている。本ウエブ連載ではその一部を紹介。今回は川崎和也スペキュラティブ・ファッションデザイナー/シンフラックス主宰に聞く。

【画像】「テクノロジーをファッションをアップデートする一つの切り札として盛り上げていけたらなと」by川崎和也スペキュラティブ・ファッションデザイナー/シンフラックス主宰 連載「モードって何?」Vol.6

"“新しい欲望を生み出すメカニズム”"

WWD:“モード”とは何でしょうか?

川崎:めちゃめちゃ大きいテーマですが僕なりに答えますと、“新しい欲望を生み出すメカニズム”だと思います。“モード”には現象面での“モード”、あと制度としての“モード”の2種類があると思っています。現象としての“モード”は美意識や流行などを司るもので、制度としての“モード”は人間の体にまとうものを生産する川上から川下までの生産構造、パリを中心にしたシステムとして動いている。

最近はテクノロジーが“モード”に影響を与えていると考えています。テクノロジーには2つの要素“コード”と“ミーム”があり、これが“モード”に大きな影響を与えていると思います。

WWD:“コード”とは何でしょうか?

川崎:“コード”という言葉は、“記号”という意味や、“コンピューターのプログラム”という意味があります。日常的にSNSに接していたり、eコマースを使っていることを考えると、コンピューターの設計やウェブサイトの設計、インターフェイスの設計に洋服の選択が依存せざるを得ない。

例えば「アマゾン(AMAZON)」で買ったときと、「グッチ(GUCCI)」の公式サイトで買ったときでは、同じ人が買ったとしても選択の結果が違ったりする。その時のインターフェイスの権力はすさまじくて、そこに我々は洋服の選択や自分たちの美意識を結構託していると思います。なので、“モード”は“コード”、つまりコンピューターのアルゴリズムにある程度影響されていると言わざるを得ないです。

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最終更新:9/17(火) 12:11
WWD JAPAN.com

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