ここから本文です

株主優待で何がもらえるのか 2位は金券、1位は?

9/14(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

株主優待を目当てに株取引をしている優待投資家は少なくない。彼らは優待銘柄をどのように選び、稼いでいるのだろうか。前回の「株主優待、上場企業の37%実施 長期優遇は3割導入」に引き続き、2回目の今回は優待株での稼ぎ方を中心にQ&A形式で解説する。

◇  ◇  ◇

■Q1:優待品にはどんな種類があるの?
【A1】食品類が一番多い。次点は金券類

品目で一番多いのは食品。自社製品や、お米など企業の地元の名産品などが送られてくる。カタログから欲しい食品を選ぶカタログギフトの優待も、ここ数年、採用する企業が急速に増えている。

次に多いのがQUOカードや図書カード、クレジットカード会社のギフト券など、現金同様に使える金券類だ。特にQUOカードは目立って増えている。

「カタログギフトやQUOカードの優待が増えている背景には、『毎年同じ品が届くと飽きる』という個人投資家の声がある」(野村インベスター・リレーションズ)という。

好きなものが選べるカタログギフトや、汎用性の高いQUOカードは個人投資家にも好評で、採用企業は増えそうだ。

外食企業は自社店舗で使える食事券、小売業はレジでの支払いに使える金券、割引券が定番だ。最近は券ではなく、カードにポイントを付与する優待が増えている。

金券類は使途制限も有効期限も上限もなく、お釣りも出るのが理想。実際には、有効期限があり、お釣りが出なかったり、一回の利用額に上限があったり、といった制限を設けている優待券が大半だ。額面が大きいのにお釣りが出なかったり、額面が小さいのに一度に利用できる枚数に上限があったりすると、優待券の魅力も減じてしまう。金券狙いで銘柄を選ぶ時は、利用制限も確認したい。

航空券の割引券、鉄道などの乗車券、遊戯施設の利用券・割引券、映画鑑賞券など、自社サービスの優待利用券は相変わらず人気が高い。化粧品や医薬品、家庭用品などの日用品メーカーは、自社製品の詰め合わせを優待品としていることが多い。

■Q2:優待投資家は何で銘柄を選んでるの?
【A2】優待品を金額換算した総合利回りを見ている

優待投資家が優待銘柄選びの指標として活用しているのが、優待と配当の利回りで計算する「総合利回り」。年間で受け取れる優待品の価値を金額に換算。これを獲得に必要な投資金額(1単元の優待なら株価×100株)で割って100倍し、利回りを計算する。

これに配当利回りを足したのが優待銘柄の総合利回りだ。投資元本から得られる1年間の総合収益の利回りになる。

QUOカードやギフトカードなど、汎用性の高い金券は簡単に総合利回りを計算でき、銘柄同士のお得度の比較も簡単だ。一方、10%引き券や非売品の名産品などは、価値を金額に換算できない。金券類も自分で使えば額面通りの価値だが、チケットショップやネットオークションで換金すると、額面通りはまず売れないのでお得度は下がる。総合利回りは目安の一つと考えた方がよい。

優待品をもらってうれしいか、自分で消費できるかという基準を大切にする優待投資家も多い。

金券や換金性の高い優待券は誰がもらってもうれしいし、いくらあっても困らないが、お米などの食料品は、外食中心の単身者だと食べ切れないということもある。保存の利く食品でも、毎年、届く同じ優待品に飽きているという声は少なくないし、外食企業の優待食事券を有効期限内に消化する苦労は、優待投資家なら1度や2度経験している。売ったり人にあげたりしてもいいが、優待品は使わないと価値がないことも忘れずに。

1/2ページ

最終更新:9/14(土) 7:47
NIKKEI STYLE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事