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「ノーサイド・ゲーム」アストロズの運営費14億円は本当か?

2019/9/14(土) 11:01配信

FRIDAY

社会人ラグビーの現状を題材にしたTBS日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」が15日に最終回を迎える。ラグビーW杯日本開催にあわせる形で「構想3年」という丁寧な作りに反響は大きかった。ドラマでは、大手自動車メーカー『トキワ自動車』のラグビーチーム「アストロズ」が「年間14億円」の運営費を全額会社から受けている設定。この資金がなければ、いくらいい成績を収めようが来季、部は存在しないという企業スポーツチームの十字架もはっきりと描かれた。

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「運営費の数字はその通りです」。

こう話すのは、自身もラグビートップリーグの強豪、サントリーサンゴリアスのゼネラルマネジャー(GM)、トップリーグCOOや日本協会理事を歴任した稲垣純一氏だ。その内訳について、こう明かす。

「その多くが人件費です。ほかに遠征費や合宿費も入ってきます。私がGMをしていたチームは45人中、35人が社員選手やスタッフで、そこにプロ契約選手が加わった。社員選手やスタッフに対して払っていたお金、つまり会社が払う給与の総額が大体3億円だったと思います。もし、プロ契約選手だけであれば、運営費の総額は11億円ぐらいにおさまっていたと記憶しています」

日本の社会人ラグビーはトップリーグの名のもと、全国16チームでNO・1争う。チームを支えるのはサントリーを筆頭にトヨタ自動車やパナソニックなど。日本の冠たる一流企業が「親会社」として運営費を捻出して、ラグビー部の支援をしている。毎年14億円もの資金で支援する理由は明快だ。

「企業のCSR(社会貢献)活動によるものです。その金額は毎年少しずつ増えていく流れにはありますが、しかし景気が悪ければ真っ先に削られるもの。それもあのドラマの通りです」。

人気スポーツのプロ野球の場合はどうなのだろうか。たとえば巨人軍の運営費の詳細はわからないが、売り上げは年間250億円のラインで推移している。

「その柱は満員となるホームゲームでの入場料収入です。その金額は1試合2億円あまりで、サッカー日本代表戦1試合で集まる入場料収入とほぼ同じです。ホームゲームが年間70試合もあり、入場料収入だけで140億円。さらにここ数年、頭打ちだったTV放映権も今年3月に動画配信サービス大手『DAZN』と年間20億円といわれる契約を結びました」(スポーツ紙巨人担当記者)。毎年、数十億円の補強をすることは、痛くもかゆくもないのだ。



サッカーの場合はどうだろうか。

「J1リーグでは、J2に降格しない成績をあげるために年間30億円近い運営費が必要。J2もJ3リーグに降格しないために、毎年15億円近い運営費は捻出しないと苦しい経営になります」(スポーツ紙サッカー担当記者)。

Jリーグでは巨人軍より先行する形で、動画配信サービス大手「DAZN」と10年間、2100億円という大型契約を結んだ。

「J1リーグで優勝すれば3年間で22億円以上の優勝賞金などが入り、それとは別にリーグから毎年受け取れる配分金はJ1で3.5億、J2でも1.5億になる。J3でさえ3000万円が配分され、一気にリーグが潤いました」(スポーツ紙Jリーグ担当記者)。

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最終更新:2019/11/19(火) 12:48
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