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奇跡のラグビーW杯が釜石にも来るぞ!

9/14(土) 9:10配信

エスクァイア

ラグビーコラム by 松瀬 学

 トップの写真は2019年7月27日(土)、岩手県釜石市で開催された釜石鵜住居復興スタジアム(Kamaishi Unosumai Memorial Stadium)の光景。この日、ここでラグビーワールドカップを控える日本代表が強化試合である「パシフィックネイションズカップ」で対フィジー戦を行いました。その観客席は、大漁旗に見立てた応援用フラッグであふれていました。

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 日本にラグビーワールドカップ(RWC)が来るのが奇跡なら、その試合が被災地の岩手県釜石市であるのも奇跡だろう。目をつむる。2019年7月27日の土曜日。復興のシンボル、釜石鵜住居復興スタジアムのスタンドでは、夏の潮風にカラフルな大漁旗がはためいていた。

 いい風景だった。ワールドカップに挑む日本代表とフィジー代表の強化試合だった。赤白ジャージの日本代表が、黒色ジャージの南太平洋諸島のアイランダーをコテンパンにやっつけた。さざ波のごとく流れた歓声が僕のつぶれた“ギョウザ耳”には残っている。

 これって、夢じゃないよね。実は、その時、つくづく思ったものだ。だって、2011年3月11日の東日本大震災による津波では鵜住居小学校や釜石東中学校などが流されて、何もなくなったところである。そこにキレイなスタジアムが出来上がったのだ。東北の山々と海に囲まれた緑色の原っぱみたいに。

 これぞ、『フィールド・オブ・ドリームス』である。非日常の楽しい空間。米映画のタイトルとなったグラウンドのごとく、みんなの夢、あこがれ、希望、そしてラグビー愛に満ち溢れている。仮設スタンドを加えても、観客席は約1万6千とちっぽけだけれど、個性豊かなシルクのような存在なのだった。

 ここで、世界3大スポーツのひとつ、ラグビーワールドカップの試合がおこなわれるのである。フィジー × ウルグアイ(2019年9月25日2:15pm kickoff)とナミビア×カナダ(2019年10月13日12:15pm kickoff )。石ころよりも頭の固いラグビーの国際統括団体、ワールドラグビー(WR)の幹部も「特例」として開催を認めてくれた。

 正直に書けば、僕は初めて、古くからの友の増田久士さん(当時は釜石シーウェイブス事務局長、現在はRWC2019推進事務局主幹)から「ワールドカップ開催地招致」の話を聞いた時、ビールを飲みながら、つい笑ってしまった。冗談でしょって。刹那、こっぴどく怒られた。オレたちは本気なんだぞって。

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最終更新:9/14(土) 9:10
エスクァイア

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