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渋谷で農業!? 震災を機に都心での農活動を提案【サステナブルライフへの道】[FRaU]

9/14(土) 10:40配信

講談社 JOSEISHI.NET

SDGs後進国といわれる日本ですが、サステナブルな暮らしにつながる活動は日本にもたくさんあります。今回は、都心での農的な暮らしを現実的に提案する〈アーバン・ファーマーズ・クラブ〉をご紹介します。

都心の畑でこんな風に野菜作ってます

都市型農的ライフスタイルは 新しい未来の始まり

渋谷駅のほど近くに、可愛らしい小屋のようなものが見える。のぞいてみると、やわらかく瑞々しい野菜の苗が植わっていた。「街づくりの一環として、暗渠だった渋谷川を復活し、沿道を遊歩道にするときに、この大型プランターを設置したんですよ」と、アーバン・ファーマーズ・クラブ(以下UFC)代表の小倉崇さん。

UFCは、渋谷や恵比寿といった都心で農活動をするNPO団体だ。ときには街づくりを手がけるディベロッパーやビルマネージメント会社、野菜を使うメーカーなどと協力して、ユニークな試みをしている。始まりは、約5年前、渋谷の風俗街で農作業を始めたこと。

今は渋谷ストリームや恵比寿ガーデンプレイスなど4ヵ所に畑がある。「働いている場所に畑があったらいいよね」という思いつきで始めた恵比寿のビルの畑は、主にそのビルのテナントの人たちが世話をしている。
「昔から漠然と、農的な暮らしをしたいなと思っていたんです。でも忙しいし、土地もないし、と後回しにしていて。ところが東日本大震災が起きて、街から食料も水も消えたとき、東京は物流が途切れたら生産性がないんだと気付いて愕然とした。自分の食べ物は自分で作らなくては、と強く思ったんです」。

そんなタイミングで気が合う若き農家と出会った小倉さんは、週に一度の頻度で彼の畑に通い始めた。農薬や肥料に頼らずに野菜を作ることがいかに大変かを思い知ったが、その知識を生かす機会がやってくる。

「渋谷の風俗街にあるライブハウスから、何か一緒にできないかと相談を受けたんです。ならば、畑をやりませんかと」。

ウィークエンドファーマーズと名付けたこの活動は話題になり、農業高校の生徒から主婦、ビジネスマンまで1年に200人もの人が見学に来たという。

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最終更新:9/14(土) 10:40
講談社 JOSEISHI.NET

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