ここから本文です

ローマに電撃移籍のムヒタリャン。「狡猾なオペレーション」の裏側

9/14(土) 21:09配信

footballista

アズーリとの戦いで注目を集めたのは……

 5日に行われたユーロ2020予選アルメニア対イタリアの試合では、イタリア国内からアズーリとは別の対象に注目が集まった。アーセナルからローマに移籍を決めたばかりのアルメニア代表主将、ヘンリク・ムヒタリャンがいたからだ。持ち味とするスピードあふれるドリブルでチームのカウンターを演出し、試合こそ1-3で敗れたが大いにイタリアの守備陣の手を焼かせていた。

 その彼は10日、トリゴリアの練習場で入団会見を行った。「イタリアとボスニア戦の後で、ローマファンからのメッセージをたくさんもらったよ。僕のパフォーマンスに満足してくれていたようだった。全力を尽くし、クラブのために何事も諦めずに取り組むことを約束したい」。ロマニスタからの注目を浴びていたことについて、こうコメントしていた。

 移籍市場がクローズする間際にアーセナルを出ることを決断。「空気を変える時じゃないかと思った。選手にとって大事なのはプレーする喜びを感じることができるかどうかであって、どこでプレーするかは問題じゃない。そしてアーセナルでは、プレーを楽しめなくなった」。そこにローマから話がきて「より試合に出場できる可能性が増えると思った」とオファーを受けることにしたという。

若手シフトのローマが彼を獲得した背景

 一方で、ローマがどうしてムヒタリャン獲得に踏み切り、成功することができたのかということも注目すべき点である。若手への切り替えを進め、選手の年俸を抑えていた彼らにとって、高年俸のムヒタリャンは獲得対象となる選手ではなかったはずである。「事実、我われは若手の選手に投資を進めており、彼のような選手の獲得は1カ月前なら考えられないことだった」。入団会見に同席していたジャンルカ・ペトラーキSDはこう語った。

 ローマは当初、故障したディエゴ・ペロッティの穴埋め補強を図るため、コリンチャンスの21歳マテウス・ビタウの獲得を望んでいた。ところが交渉の過程で、相手クラブが移籍金を釣り上げてきたために中断。その時、ペトラーキの下にロンドンから情報が届いた。発信源は、ジェームス・パロッタ会長の指南役として知られるフランコ・バルディーニだ。「ムヒタリャンがアーセナルから出る可能性がある」と聞かされた彼らは、代理人のミーノ・ライオラと接触。そしてプレーを優先し大幅に年俸を下げても良いと知らされたため、「今回のような狡猾なオペレーションをするに至った(ペトラーキ)」という。

 地元紙の報道によれば、ムヒタリャンの年俸は300万ユーロで契約はレンタル。ペトラーキSD曰く、クラブの方針そのものを捻じ曲げたわけではない。「投資は若手選手を対象とし、今まであるなら完全獲得に踏み切っていたような(若手ではない)選手でも、レンタル契約で様子を見極めてから考える」というのが今シーズンの方針だ。

 その流れの中で急遽獲得したムヒタリャンを、どこまでチームの中に組み込むことができるのか。次節のサッスオーロ戦では、早速の先発起用も予想されている。

最終更新:9/14(土) 21:09
footballista

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ

  • ただ今の時間、メンテナンスの為一時的に購入履歴の表示、有料記事の購入及び表示でエラーになる事があります。エラーになった場合はしばらく時間をおいてから再度お試しください。

あわせて読みたい