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いまチェックしたい映画3選

9/14(土) 19:12配信

25ansオンライン

『トールキン 旅のはじまり』

なぜ人は、物語を綴るのか? 美しい英国を舞台に描かれる、作家の半生

世界中で愛され、あらゆるジャンルに大きな影響を与え続けるファンタジーの金字塔『指輪物語』。魔法使いにホビット、ドラゴンが活躍する胸躍る世界は、一体どうやって生み出されたのか? ――原作者である作家、トールキンの知られざる半生を描いたこの映画を観て、その答えに秘められた彼のメッセージを見つけたような気がします。
孤児だったトールキン(ニコラス・ホルト)は、母の友人の後見で名門キング・エドワード校に入学し、3人の少年たちとかけがえのない絆を結びます。ティールームに入り浸り、あらゆる芸術を議論する“不滅の4人”。下宿先で恋に落ちる、自由を求める女性エディス(リリー・コリンズ)。劣等感や失恋が多感な心を揺さぶるも、トールキンは絆と意志の力によって、困難を乗り越えていきます。しかし、その才能が大きく花開こうとしたとき、第一次世界大戦が勃発。青年たちの運命を大きく変えるのでした。現実はときに、信じられない悲劇を私たちに突きつけます。悲しみのために、起き上がれない日もあります。それでも「力が弱まったときこそ、志を高く持て」。トールキンの言葉は、前を向く勇気を与えてくれました。誰もが誰かの「小さな英雄」になれる。『指輪物語』は、そんな勇気を証明する旅だったのです。

力強いメッセージと並んで絶賛したいのが、パブリック・スクールの建築や制服、ウィリアム・モリスの壁紙や紅茶など、あらゆる「英国らしさ」を絵画のように切り取った、多幸感あふれる映像美。リリー・コリンズの現代的かつエレガントな美貌からも、目が離せません。
■ 8月30日より全国公開

『レディ・マエストロ』

「自分の人生」を生きた女性指揮者のパイオニア

女性が指揮者になるという「夢」さえ許されなかった時代に、その「夢」を現実にしたアントニア・ブリコ。没後30年の今年、彼女の半生を描いた映画が公開されます。一歩前に進むたび出現する高く険しい壁を前に、「人生を捨てても音楽を選ぶ」と決意するアントニア。当然、そんな彼女には理解者も次々と現れるのですが、その覚悟の強さに胸を打たれます。現代に同じ夢を見て、同じ道を進んでいる多くの女性指揮者たちが豊かな人生を送れるようにと、祈ってやみません。
■ 9月20日より公開

『ガーンジー島の読書会の秘密』

ジュリエットが魅せられた島に隠された秘密とは?

第二次世界大戦直後。作家のジュリエット(リリー・ジェームズ)は、一冊の本をきっかけに“ガーンジー島の読書会”のメンバーと手紙を交わすようになります。イギリス海峡に浮かぶその島は、英国で唯一ドイツの占領下にあった場所でした。これは、そんな島の数奇な歴史から誕生した、独創的なミステリー。ひとつ謎を解くたびに、読書会メンバーとの絆がひとつ結ばれていく――全ての謎が解けたときの幸福感を、ぜひ劇場で味わってください。
■ 8月30日より全国公開

MAI TAKANO

最終更新:9/14(土) 19:12
25ansオンライン

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