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生徒も教職員も「ついついやる気になる、やってみたくなる」仕掛け

9/14(土) 12:22配信

Wedge

学校は「Student First」(学習者本位)であるべき。そんな信念を掲げる北澤嘉孝校長のもと、長野市立東部中学校ではさまざまな改革が進められている。2019年度からは学年担任制(全員担任制)が敷かれ、家庭学習の見直しも始まった。そして校内では、2年生を中心として、生徒が主体的に学校作りに取り組む新たな動きも。「地方都市の普通の公立中学」である東部中学校で何が起きているのか、教員や生徒の話を聞いた。

きっかけは校長の「突き抜けたアイデア」

 2年生の校舎を歩くと、「和学(なごがく)」や「本気学(マジがく)」と書かれた掲示物が目に飛び込んでくる。いずれも放課後に生徒が自習するためのスペースとして、空き教室を利用して作られたものだ。ただし、2つの教室の雰囲気は大きく異なる。

 みんなで集まって和気あいあいと相談しながら勉強する場所が「和学(なごがく)」。対して「本気学(マジがく)」では私語が飛び交うことはなく、一人ひとりの生徒が静かに、真剣な面持ちで自習する。

 目的が違うから、2つの教室では机のレイアウトも異なる。和学では机を囲んで座れるようにしているが、本気学では壁際や窓際に机を置いて生徒同士の目線が合うことはない。

 これらを考案したのは、東部中学校の音楽教諭であり、2年生の学年主任も務める村上恵美子氏だ。きっかけは北澤校長の何気ない言葉だったという。

「『新しい教室環境を考えてみたらどうだろう?』と校長が言ったんです。私はてっきり整理整頓を徹底するとか、古くなった机を交換するといった意味合いかと思っていました。でも校長は『そうじゃないんだよね』と」

 ソファを置いて、カフェみたいな空間にして、生徒たちがもっと楽しく勉強できるようにできないかな――。北澤校長はそんなイメージを村上氏と共有した。「校長はいつも突き抜けたアイデアを出してくれますね」と村上氏は話す。

「ソファはないけれど、使っていない教室を活用すればみんなが自由に集まって一緒に勉強できる場所を作れるかもしれない。それで和学のスペースを作りました。生徒たちが全員、和気あいあいと勉強したいとは限らないので、どこよりも勉強に集中できる場所になるよう本気学も同時に始めました」

 和学や本気学への参加は完全に自由だ。利用を希望する生徒は当日の昼までに、申請シートへ「名前」と「何時まで使いたいか」を記入する。筆者が取材に訪れた平日の昼過ぎにも、たくさんの生徒が名前を書いていた。

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最終更新:9/14(土) 12:22
Wedge

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