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白内障の治療…手術に影響を及ぼす可能性のある眼の病気は?

9/14(土) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

本記事では、年間1000件以上の日帰り白内障手術を手掛ける、医療法人敬生会フジモト眼科・理事長兼院長の藤本雅彦氏が、術式、費用、手術の最適なタイミングなど、一生に一度の「白内障手術」で後悔しないための基礎知識をわかりやすく解説します。今回は、白内障手術をするにあたり、影響を与える可能性のある病気を紹介します。

白内障手術は合併症の頻度も非常に低い手術だが…

手術前検査によって、患者さん個々の「白内障手術への備えや希望」が分かります。医師は検査結果から、以下の内容を注意深く確認しながら、手術に備えます。

(1)手術後の見え方にどの程度の改善が期待できるか。患者さんの要望を解決できそうか。

(2)手術の難易度に影響する病状はないか。

(3)合併症を引き起こす危険性の高い病態はないか。

(4)手術に影響する全身的な疾患はないか。

白内障手術は合併症の頻度も非常に低い手術ですが、万が一の場合に備えてあらゆるリスクを想定することも医師の務めです。具体的に、手術に影響を及ぼす可能性のある眼疾患の名称をまとめておきましょう。

<手術後の見え方に関わる眼疾患>

◆角膜混濁・角膜白斑(はくはん)・角膜瘢痕(はんこん)

角膜の中央部に混濁や白斑、瘢痕(外傷などの傷あと)などがあると、白内障の手術をしても見えにくさや乱視が残る場合があります。

◆強度近視

眼球に変形が見られる強度近視の場合、網脈絡膜(もうみゃくらくまく)萎縮、脈絡膜新生血管、黄斑変性などの疾患を合併する確率が高くなります。白内障手術で若干、視力を改善することはできますが、手術前後にわたって注意深く経過を観察します。

◆角膜内皮細胞障害

角膜内皮細胞障害などによって手術前から内皮細胞の数が少ない場合、白内障手術で角膜に浮腫(ふしゅ)が起こりやすくなります。浮腫が継続して進行すると、水疱性角膜症になって極度の視力低下を招くことがあります。

◆糖尿病網膜症

手術後に黄斑浮腫を発症し、視力が低下することがあります。

◆網膜剥離(はくり)・網膜裂孔(れっこう)

失明の恐れもある重大な病気ですので、手術前検査で認めた場合はこれらの手術を優先して行います。

◆緑内障

緑内障による視野障害(視野の一部が欠けている状態)があると、白内障手術で視力が改善してもその症状は残ります。

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最終更新:9/14(土) 13:00
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