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西野タイランドW杯予選初勝利の舞台裏。チャナティップが発した“ツカレタ”の意味とは

9/14(土) 13:33配信

SOCCER DIGEST Web

メディア批判に晒された21歳のウインガーが爆発!

 日本代表がヤンゴンでワールドカップ予選初戦を迎えた裏で、筆者はインドネシアの首都・ジャカルタに居た。西野朗監督率いるタイ代表の9月シリーズ2戦目を取材するために“聖地”ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム(通称・セナヤン)を訪れた。

『見てみろよ、お前と同じく中へ入れないファンがこんなにも居るんだぞ』

 初めてセナヤンを訪れたのは遡ること12年前、東南アジア4か国共催のアジアカップ2007だった。東南アジアサッカーに魅せられ始めた時期、筆者は休暇を使って単身乗り込んだ一蹴球愛好者だった。地元インドネシア代表がサウジアラビア代表を迎えたグループリーグ第2戦、当日券欲しさに売り場を探す筆者は、機動隊に前記の通りに鼻で笑われたことを憶えている。見渡せば数千人ものファンと彼らがやり合い、頭上を無数の火炎瓶が飛び交っていた。たまたま、その場に居合わせた日本語が堪能なインドネシア人に助けられたのが不幸中の幸い、無知程に怖いものはないことを思い知らされた“想い出”の場所でもある。

 タイ代表はこの試合を4-2-3-1の布陣でスタート。西野監督は1トップにFWスパチャイを先発起用したものの、特に前半は消えている時間が多かった。

 スコアレスで折り返した試合は、後半早々に動いた。56分、MFスパチョークが左サイドから切り込んで放ったシュートでタイ代表が先制、待望の予選初ゴールが生まれた。続く64分には、またもスパチョークの突破から。相手キャプテンGKのアンドリタニィにスパチョークが引っ掛けられPKを奪取。これをDFティーラトンが決めて2点をリード。72分にもカウンターからのティーラトンのクロスを三度スパチョークが併せて3-0。“伸び伸び”とプレーしたチャーンスック(タイ代表の愛称)は、西野監督の有言実行通りにアウェーで勝点3を積み上げた。

『気持ちを立て直した21歳ウインガー』

 この日のMVPは、タイ代表MFスパチョークで異論はないだろう。ベトナム代表との初戦、アディショナルタイムに決定的チャンスを潰しメディアからの批判に晒されていた21歳のウインガーだったが、この日は2得点を含む全得点に絡む活躍ぶり。2戦続けての先発出場、西野新監督の描く序列最前列にいる選手であることが窺えた。
 

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最終更新:9/14(土) 13:33
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