ここから本文です

大阪都心にポツンと佇む秘境駅「汐見橋」 その将来性は

9/15(日) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 汐見橋駅―岸里玉出駅間の線路は、実質的に高野線から切り離された。そのため、高野山へ向かう観光客は難波駅を利用する。高野線のターミナル・汐見橋駅を使うことはない。

 汐見橋駅は寂しい雰囲気が漂う。そこに、従来の多くの利用者で混雑するターミナル駅のイメージはない。実際に利用者は少なく、2018年度における汐見橋駅の一日の平均乗降人員は621人。もうひとつのターミナルになっている難波駅は、一日に25万人以上が乗降するから、比較にならないほどの大差がついている。

 そんな汐見橋駅だが、近年は利用者が少しずつ増え始めている。汐見橋駅の目の前に阪神電鉄と大阪メトロの桜川駅があり、乗り換え需要が生まれているからだ。

 遡ること50年前の1969年に、大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)が千日前線を開業。そのときに桜川駅は開設された。そして、2009年に阪神も桜川駅を開業している。

 駅名が異なるので気づきにくいが、汐見橋駅と桜川駅は乗り換えの利便性が少しずつ認識されるようになった。それが乗降客増という数字にも表れている。

 汐見橋駅と桜川駅という駅名の不統一を解消すれば乗換駅としての認識も広がり、さらに利用者は増えるはず。

 汐見橋駅が開設されたのは1900年。当時の駅名は道頓堀駅だが、翌年には汐見橋駅に改称。対して、桜川駅は大阪市営地下鉄(現・大阪メトロ)が1956年、阪神が2009年に駅を設置した。歴史的に見れば、汐見橋駅は大先輩にあたる。

「桜川駅は他社の駅になりますので、駅開設時に『汐見橋駅にしてください』と駅名を統一するように要請はしていません。駅名に関して、先方から相談されたこともありません。また、逆に『汐見橋駅を桜川駅に改称してほしい』と打診されたこともありません」(同)

 本来なら、後から駅を開設した大阪メトロと阪神が汐見橋駅を名乗るのが筋だろう。駅名の不統一は、乗客の利便性を損ねる。

 微増傾向にあるとはいえ、汐見橋駅―岸里玉出駅間の利用者数はいまだ少ない。鉄道ファンからは廃線になってもおかしくないと囁かれているが、南海は汐見橋駅に不思議な期待感を抱いている。その背景には、なにわ筋線という巨大プロジェクトの存在がある。

2/3ページ

最終更新:9/15(日) 16:00
NEWS ポストセブン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事