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エンタメ要素たっぷりのPOPで顧客を魅了!青森県「ヤマヨ 十和田店」

9/15(日) 5:00配信

商業界オンライン

  生活者の買物環境が変わり、小売店の在り方にも変化が求められる現在。スーパーマーケットの実店舗には買物体験のエンタメ化や、店舗や商品に共感できるストーリーの発信など、広い意味でのメディア化が必要だ。

 今回は青森県に1店舗のみを構えるスーパーマーケットながら、驚きの価格帯や読みたくなるPOPでファンを増やし、市外からも買物客が訪れるというヤマヨ十和田店を紹介する。

 スーパーマーケットらしからぬポップな印象の外観からして、他店舗と一線を画しているような印象を受けるヤマヨ十和田店の最大の特徴は、とにかく品が安いこと。特に鮮魚は市内の他店舗に比べて7~8割の価格で購入できるのだと、居合わせた買物客が言っていた。その激安っぷりに、週末は開店前から長蛇の列ができることも多いのだという。

 

つい読んでしまうPOPはまさにエンタメ

 だが、本記事ではその激安さを伝えたいのではない。確かに商品の価格が安いことは生活者にとって重要で、スーパーマーケットを選ぶ選択基準の一つになるだろう。しかし、安さだけを売りにするお店では、他に安いところができるとすぐに顧客も離れてしまう。価格だけでしかお客さまとつながりがないのは、非常に危うい関係であると私は思う。

 もちろん安いこと自体は悪いわけではないし、手頃な価格の商品がそろうスーパーマーケットは私も普段とてもありがたく通わせてもらっている。だけど、買物客に固定ファンとなってもらうには、もう少しスパイスが必要だ。

 ヤマヨ十和田店の“スパイス”は「エンタメ要素たっぷりのPOP」。コンテンツとしての魅力が非常に大きく、わくわくしながら読ませてくれるそのPOPは、もはやPOPの域を越えている。

  通常、POPといえばその商品の良さ・推しポイントを端的に書いたり、「特売」などの価格情報を書いたりするのが普通である。しかしヤマヨ十和田店のPOPは、なんというか、ポエムのような、日記のような、叫びのような、とにかく他では見ない内容なのだ。

  店中に思わずクスッと笑ってしまうような内容のPOPが張り尽くされ、POPをしっかり読んでいると、1時間ほど買物時間がかかってしまう。また本音で書かれたPOPに、ついつい買うつもりのなかった商品にも手を伸ばしてしまう。ヤマヨ十和田店の個性的な仕掛けに、まんまとハマッている自分がいた。

  実際、このPOPの取り組みを始めてから「お客さまの滞在時間は延びている」と専務の新藤晴生氏は教えてくれた。

 ちなみにこのようなPOPのスタイルは4年前ごろから始め、内容は各売場の担当者が自由に決めて書くそう。個性豊かな内容だが、なぜだか全体的にはうまくまとまっており、“ヤマヨ十和田店らしさ”を創り出している。

 

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最終更新:9/15(日) 5:00
商業界オンライン

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