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【全盛期は意外に早く終焉??】ハイブリッド車はいつ主役ではなくなるのか

9/15(日) 7:07配信

ベストカーWeb

 今や日本ではハイブリッド車(HV)全盛。新車(登録車)の約4割をHVが占めているし、販売ベスト5の車をみてもシエンタ、プリウス、セレナ、ノート、アクアと全車にHVが設定されている。

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 ただ、よくよく考えてみると、HVは、モーターとエンジンという2つの動力源を持つ点で、効率的とはいえない側面があるし、ある意味でEVが技術的に発展するまでの「つなぎの技術」であるという見方もできる。

 HV全盛はいつまで続くのか?

 本稿では、自動車ファンの視点とは少し離れたところから、世間一般の動向や環境の変化に焦点を当てて自動車ジャーナリストの御堀直嗣氏に解説してもらった。

あと10年でHVは主役ではなくなる!?

 あと、10年もすれば、HVは一定の役割を終えるのではないかと思う。

 自動車メーカー各社は、当面の燃費向上策と消費者が受け入れやすい姿として、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)に力を注いでいる。

 一方で、電気自動車(EV)に関しては、一充電走行距離が400km前後の性能を持つまでに至っているが、それでもなお、充電設備に対する懸念を語る声は多い。

 もし、EVが普及すれば、充電器が足りなくなるのではないかというのがその理由である。あるいは、集合住宅における管理組合で設置に合意が得られない懸念も残る。

 それらはいずれも、車の送り手側である自動車メーカーの視点や、まだEVを使った経験のない人たちの論旨であり、その論議の中心は技術論であることが多い。

 一方で、ここ数年来異常気象が、単発的なできごとではなく毎年のように定期的に発生する状況となっており、集中豪雨や猛暑、冬の豪雪や視界を奪う吹雪など、生活に直結した災害を身近に感じる機会が増えている。夏や冬が訪れることに恐怖を覚える人もあるのではないか。

 気候変動の大きな要因の一つは、海水温度の上昇である。それは、1℃というように小さな値に思えるが、たとえば風呂の温度を考えると、39℃と40℃の温度差は大きい。

 さらに、夏に感じるのと冬に感じるのでは、温かさの感触も違ってくる。そのように、空気の温度に比べ水の温度差は思っている以上に影響力が多い。

 なおかつ、風呂の温度がなかなかさがらないように、海水温は一度上がってしまうとなかなかさがらない。

 現在のように大気の温度が上がってくると、冬より夏の方が風呂の温度が下がりにくいのと同じように、海水温度はもう下がらなくなっているとさえいえるかもしれない。

 したがって、異常気象が解消する目途は立たない。

 そのようないま、もはや燃費が多少いいという程度の排ガスの改良では環境を改善させることは難しい。一気に、排ガスゼロを目指さなければ、環境の改善どころか、現状の環境を維持することさえ難しくなるだろう。

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最終更新:9/15(日) 7:07
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