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欧州大型アドベンチャー編[2019新車走評]カテゴリー別“試乗インプレッション”大図鑑 #10

9/15(日) 11:32配信

WEBヤングマシン

弩級戦艦がシノギを削る、帝王GSが一歩抜きんでるか

BMW、ドゥカティ、KTMらによる1200cc超のハイエンドモデルが居並ぶ。いずれも電子制御と先進メカを駆使したゴージャス仕様だが、今年はR1200GSが進化。その走りに注目が集まる。アッパーミドル系ではKTMが新作を投入し、BMWとガチンコ対決。少しずつ数を増し、トレンドになりつつあるクラシカル系にも注目だ。

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足まわりを差別化したバージョン違いにも注目

海外勢アドベンチャーのトップモデルは、1200cc+αの大排気量を誇り、国産勢よりデカイ。そして、装備も飛び抜けて豪華だ(もちろん価格も)。トラコンやコーナリングABSなど電子制御をふんだんに搭載し、ライダーを手厚くサポートしてくれるため、巨艦ながら、安心感もあるのだ。

昨年はムルティストラーダ1200が1260に、今年はジャンルの立役者であるR1200GSが1250にプチ排気量アップ。2台とも可変バルブタイミング機構を導入しており、中低速トルクの厚みが自慢だ。

また、外国車ADVは、基本構成を共通としながら、足まわりを変更することで、オン向きとオフ仕様のバージョン違いを揃える場合が多い。この辺もライダーとして選び甲斐がある。

新作では、KTMの790アドベンチャーが登場。V85TTとヒマラヤンは、少しずつ増えてきたクラシカルADV。外観に反し、基本性能は高い。

BMW R1250GS/HP/Adventure[王者に相応しい貫禄]上質、従順、安全。街から大陸横断まで

BMW R1250GS/HP/Adventure■空水冷4ストローク水平対向2気筒 DOHC4バルブ 1254cc 136pc/7750rpm 14.6kg-m/6250rpm 278kg 30L■シート高820/840mm ※諸元はGS ADV・プレミアム/写真はHP ●251万円~

モデルチェンジで1254ccに排気量アップし、11ps増を果たしたADVの代表格。従来から+84ccの排気量と5000rpmを境にバルブタイミングが切り替わるシフトカムにより、中低速トルクの厚みが確実に増し、ミッドレンジの加速も一段と重厚に。単純な怒濤のトルクではなく、緻密かつ上質。実に扱いやすいスムーズなトルクなのだ。パワーカーブは高回転域までシームレスで、カムの切り替えを強調する演出もない。また、メカノイズと排気音が抑えられ、ジェントル感が増した印象だ。

この巨体にしてハンドリングも思いのままだ。セミアクティブサスの追従性が秀逸で、オンではたとえ荒れた路面や多少のギクシャクしたアクセルワークでも挙動を乱すことなく、軽やかに自然に向きを変える。鋭すぎずダルでもなく、コーナーの大小を問わず、常に安心感にあふれる。峠では腕さえあれば相当な速さを見せつけ、街乗りでは取り回しのしやすさもある。そしてオフではトラクションをつかみやすく、コントロール性に優れるため、意外に軽快。もちろん高速道路を悠々と流すのも得意だ。ブレーキに関しても、テレレバーサスと相まって、強力なだけでなく、コーナリングABSなどとの組み合わせで安心。このバイクまかせによる安心度は当ジャンルでも随一だろう。

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最終更新:9/15(日) 11:32
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