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乳がん母さんの明るい共病|呑気な自分でも感じた、抗がん剤治療のキツさ

9/15(日) 15:04配信

Suits-woman.jp

いまや女性の7人に1人がかかるといわれている乳がん。そ~んなポピュラーな病気でさえ、「私には関係ないわ」と根拠もないのにずっと思いこんでいた、おバカな私です。

やっぱりキツイ抗がん剤

さて。私が乳がん患者になってから、すでに6年半が経ちます。「何でも10年続ければプロ」と言いますから、私は乳がん患者のセミプロくらいにはなっているかもしれません。全く嬉しくはないんですけどね。

で、そんな私が自身の乳がん歴を振り返って思うことは、「やっぱ抗がん剤がいちばんキツかったなぁ」です。

こ・う・が・ん・ざ・い……。

もうね、名前からして恐ろし気じゃないですか? 悪役感100%。ボスキャラ感も120%。なんかすっごい必殺技とか持っていそうですよね。『NARUTO』の螺旋丸みたいな。

実際、抗がん剤の破壊力はなかなかのものでした。

前回にも書きましたが、抗がん剤っていうのは、じゅうたん爆撃です。分裂の早い活発な細胞を見境なく攻撃する、それが抗がん剤です。

たとえば外科手術では、悪いところを切って、がんを取っちゃいます。とってもわかりやすい。でも、目に見えないような細かいがん細胞がすでに飛び散っている場合は、どうしようもありません。

そこで、抗がん剤です。何せじゅうたん爆撃なので、どんな細かいがん細胞でも、全部もぐら叩きのように叩いてくれるのです。グッジョブ!!

がっ。

がっ、です。

破壊されるのはがん細胞だけではありません。抗がん剤は、がんと同じように活発に分裂する正常な細胞と、がん細胞を見分けることはできないんです。具体的に言うと、爪、髪の毛、造血機能、などです。

髪の毛に関しては、前回に詳しく書きました。「がんになると髪の毛が抜けちゃうんでしょう?」って聞かれると、「がんの種類にもよるけど、乳がんになっても髪の毛は抜けませんよ~。でも、抗がん剤治療をすれば、ほぼ抜けますよ~」と答えます。

余談ですが、「毛が抜ける」というのは、髪の毛だけではありません。毛という毛。まつ毛や眉毛、すね毛にわき毛、ちょっとここで書くにははばかれる部位の毛も、ほぼ抜けます。

「10代の頃から戦ってきた、あのムダ毛の処理はなんだったの?」と叫びたくなるくらい、ツルッツルになります。

「やっぱり体についているものって、必要だからついているのね。まつ毛がなくなったら、日差しがまぶしくて、まぶしくて。まつ毛って、ひさしの役目をしていたんだって、よ~くわかったわ」。これは、私よりもちょっと前に抗がん剤治療を経験した友人の言葉です。

私は治療の時期が夏だったので、額に汗をかくと、ダイレクトに目に入ってきて困りました。まつ毛とか、眉毛とか。これまでアイメイクの対象でしかなかった毛の存在意義をあらためて考える、なかなか新鮮な体験でした。

私が抗がん剤の投与を受けていたのは6月から8月。脱毛が始まったのは6月の後半からです。

その年の終わり頃、ふと気づいたら、足のすねにチョロチョロっと毛が生え始めていました。

もうね、すね毛の存在とか、その時点ですっかり忘れていましたよ、私。「ああ、そうだった、そうだった。この世にはこんなに面倒くさいものがあったんだっけ」と思い出しました。

そこからさらに遅れて、まつ毛と眉毛がはえて、ようやく我が家の非常事態は一段落したなあと感じたものです。

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最終更新:9/15(日) 15:04
Suits-woman.jp

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