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年40万円が飛んでいく…相続放棄できない古マンションの悪夢

9/15(日) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「相続」発生時に対象となるのは、「お金」や「不動産」といったプラスの財産だけではなく、借金や未納の税金の支払い義務などの「負の遺産」も含まれます。本記事では、司法書士法人ABC代表で司法書士の椎葉基史氏の著書、『身内が亡くなってからでは遅い 「相続放棄」が分かる本』(ポプラ社)から一部を抜粋し、資産だと信じて相続した「”負”動産」に苦しめられる「不動産相続難民」と呼ばれる人々の実態にせまります。

駅から徒歩30分以上、エレベーターもなく部屋は4階

リゾートマンション以外にも売るに売れないマンションはたくさんあります(関連記事 「10万円でも売れない…相続した「リゾートマンション」の絶望」 参照)。

東京都の峯岸達也さん(42歳)も売れないマンションに苦しんでいる1人です。

峯岸さんが相続したのは、広島県内にある築37年の分譲マンション。子供の頃、峯岸さんが暮らした家です。

峯岸さんは都内に自宅マンションをお持ちなので、広島に帰る予定はなく、空いた休みを利用して少しずつ遺品の整理をした後に売却しようと考えていました。

マンションとはいってもいわゆる昔の団地のような建物で、エレベーターもなく部屋は4階にあり、駅から徒歩30分以上かかる不便な場所にあります。ただ、それでも「多少の価値はあるだろう」と峯岸さんは高を括っていました。

ところが、いざ売りに出そうと地元の不動産業者に相談すると驚愕の事実が判明します。峯岸さんと同様に、売却を希望している同じマンションの物件が他に3軒あり、中には、180万円という破格で出しているものがあるにもかかわらずどれも全く売れる気配がないというのです。

売却は諦め、安く賃貸に出すことも考えましたが、古い物件ゆえに給湯器等の設備の老朽化もひどく、そのためにはリフォームが必要です。それには当然お金が必要で、その費用だけでも200万円以上はかかるそうです。

ただ、そこまでお金をかけてリフォームしても、ずっと入居者が現れない可能性だってあります。

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最終更新:9/15(日) 10:00
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