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富裕層が賞賛する「米国式教育」…デメリットはないのか?

9/15(日) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

近年、富裕層を中心に、子どもを幼少のうちに海外留学させたり、国内のインターナショナルスクールに通わせたりと、国際感覚を身に着けるための教育がひとつのトレンドになっている。本連載では、グローバルマーケットの第一線で活躍し、現在は留学サポート事業などを手がける株式会社ランプライターコンサルティングで代表取締役社長を務める篠原竜一氏が、グローバル人材を目指す富裕層の教育事情について、実体験も交えながら解説する。今回は、インターナショナルスクールやボーディングスクールのデメリットに焦点をあてる。

米国留学費…高校で600万円、大学で800万円

富裕層に人気のインターナショナルスクール、アメリカのボーディングスクール。様々なメリットが言われていますが、もちろんデメリットもあります。

最大の問題は、学費が高いということです。

インターナショナルスクールは、年間100~250万円程度の学費がかかります。初年度には、入学金や施設管理費などで100万円程度が加算されることが多いです。

アメリカのボーディングスクールは学費と寮費などを合わせて、年間6万ドル程度(=600万円*)かかります。アメリカの大学になるとさらに高くなり、学費と寮費などを合わせて、年間8万ドル程度(=800万円*)かかります。

*1ドル=100円換算

アメリカは高校までが義務教育であり、公立校に通っている限り学費はかかりません。しかしながら、アメリカの私立の教育費はインフレ率を大きく上回るペースで上昇しています。

アメリカ人が奨学金の申請を行い、私立の大学を受験し合格すると、合格通知と一緒に家計所得に応じて奨学金の通知が届きます。それではまかないきれずに、学生自身が借金をして、学費を捻出する場合が多くなってきました。

その結果、多額の学生ローンの返済をかかえる若者が増えており、社会問題化しています。もはや留学生だけの問題ではなくなってきています。前回の大統領選では公立大学の授業料を無償にすることを公約として掲げたサンダース候補を若者世代が支持しました。

最近では奨学金制度を導入している国内のインターナショナルスクールが増えてきましたし、アメリカの大学に留学する日本人学生向けの奨学金制度も充実してきました。

しかしながら、アメリカのボーディングスクールに留学する日本人学生向けの奨学金は限定的です。今後グローバル化に対応するために、ボーディングスクール留学生向けの奨学金制度が広がっていくことを期待したいです。なぜならば、簡単に諦めたくないほど、教育自体は想像以上に素晴らしいものだからです。

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最終更新:9/15(日) 8:00
幻冬舎ゴールドオンライン

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