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前田穂南がドキドキV会見 高橋尚子ら“大物質問攻め”に30秒沈黙も「それは…」

9/15(日) 15:28配信

THE ANSWER

2時間25分15秒で1位で東京五輪内定、自然体のニューヒロイン誕生

 マラソングランドチャンピオンシップ(MGC・明治神宮外苑発着)が15日に行われ、10人が出場した女子は前田穂南(天満屋)が2時間25分15秒で1位となり、東京五輪代表に内定した。2位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)も内定。5大会連続出場を目指した福士加代子(ワコール)は2時間33分29秒で7位となった。残り1枠は今後3つの対象大会で争われる。

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 300人を超える報道陣が集まる中で行われた記者会見。前田は猛者の集まるレースを中間点付近から後続を引き離す独走で制した。23歳は約20分の質疑応答で終始緊張気味だった。最初に司会者に感想を求められ「今大会は優勝を狙っていたので凄い嬉しいです」とポツリ。少し物足りなさのあるコメントに、司会者から「この後の質疑応答でもっと深堀りさせていただけたら」とフォローされた。

 質疑応答では「20キロ付近で仕掛けていた。これまでそれが裏目に出たこともあったけど、そういう恐怖感、プレッシャーをなぜ払拭できたのか。なぜ、あの時点で仕掛けたのか」と記者から問われた。しかし、前田は「今回のレースは自分でしっかり行くと決めていたので、自信を持って走りました。20キロ付近で仕掛けたつもりは……なかったです」と空振りとなった。

 続く質問で「実際に仕掛けたところ」「高校時代の補欠から五輪代表になれた思い」の2点を聞かれた。すると、「仕掛けは……あんまり考えていなかったです。いつの間にか後ろの選手がいなくなっていました」と語ると、会場から笑いが漏れた。「誰か来るかなと思って仕掛ける準備はしていたけど、来なかったです」と笑顔で語った。

 しかし、2個目の質問を忘れ、30秒近く沈黙。質問を繰り返してもらい「マラソンで五輪に出て世界で戦いたいという強い思いがあったので、その気持ちでずっと練習に取り組んできました」と胸を張った。

増田明美さん、野口みずきさん、高橋尚子さんと“大物”から質問相次ぐ

 ここから解説で会場にいた女子マラソン界のレジェンドたちからの質問が続く。“細かすぎる解説”でお馴染みの増田明美さんから「どのくらいのペースを刻んで行こうと思っていたら、後ろがいなくなっていたのでしょうか?」と聞かれ、「ペースはあまり気にしていなくて自分の中の感覚で走りました」と、ありのまま返答。「ああいう度胸のある走りは自信がないとできない。一番、自信を持つことができた練習は?」の問いに「30キロ、20キロの変化走で最後の1キロのスピードの切り替えを何回かしてきた。それが自信が持てた」と明かした。

 次にマイクを握ったのは、04年アテネ五輪金メダリストの野口みずきさん。「今回は早くから一人旅になった。何をイメージしながら走ったのでしょうか?」という質問に「とりあえずリラックスと思いながら走った」と率直に回答。続けて「何か、東京五輪のことを思い浮かべながら走ったのかなと感じたのですが、それはなかったですか?」と先輩に聞かれて「それは……」と沈黙。緊張する前田に「それはなかったんですね」と野口さんが“締め切る”ことになり、会場は笑いに包まれた。

 最後は00年シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんから質問。「これまでいろんな経験してきましたが、どんな経験が生きましたか?」と聞かれ「え~っと……去年の大阪国際でチャレンジしたレースをして、今回のレースもそういうことをやっても、やっても……あっ、去年の大阪国際でチャレンジしたことが今回のレースでも自信を持って、いろいろな走りの展開ができるという自信があって、走りました」と振り返った。

 強気のレースとは裏腹に緊張を隠し切れない会見となった。それでも、堂々の優勝で夢舞台の切符を掴んだことは変わりない。今後については「今大会しっかり優勝して五輪切符を取ったので、切り替えて、世界で戦えるように金メダルを目指して練習に取り組んでいきたい」と胸を張った23歳。来年の東京五輪に向けてニューヒロインが誕生した。

THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada

最終更新:9/15(日) 18:43
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