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35歳になった「山の神」今井正人が“圏外”の25位でも最後まで走り抜いた理由

9/15(日) 18:39配信

THE ANSWER

五輪権利獲り争いから離される展開も完走「絶対に最後まで行くぞと」

 マラソングランドチャンピオンシップ(MGC・明治神宮外苑発着)が15日に行われ、30人が出場した男子は中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒で1位となり、2位の服部勇馬(トヨタ自動車)とともに内定。大学時代に「山の神」と謳われた今井正人(トヨタ自動車九州)は2時間21分15秒で25位に終わった。

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 初代「山の神」は最後まで前を見て、走り切った。今井は優勝した中村から遅れること10分近くでフィニッシュ。今年3月の東京マラソンで日本人2位に入り、出場権を掴んだ35歳は「ゴールまで来られたのは、応援してくださった方が背中を押してくれたおかげ」と感謝。25位という結果ながら、沿道から声援を送ってくれたファンに頭を下げた。

 レース前は「思い切って楽しもうと。こんな機会はない」と決め、スタートラインに立った。しかし、序盤は2位集団につけたが、徐々に離され、中間地点では2位集団からも2分の差がついた。「勝負してわくわくすることが『楽しむ』。後半は思い通りにいかないシーンになってしまったので、そういう意味で悔しいというか、情けないレースになった」と悔しがった。

 順大2年当時の箱根駅伝で山上りの5区で驚異の12人抜きを演じ、「山の神」として全国区になった。社会人になって以降は15年東京マラソンで当時日本歴代6位の2時間7分39秒をマークし、存在感をアピールした。ところが、選出された夏の世界選手権代表に選ばれながら、大会直前に髄膜炎を患って欠場。その後も不振に喘いだが、今年に入って復活の兆しを見せていた。

最後まで走り抜いた理由「いろんな選択肢、考え方あると思うけど…」

 この日は先頭争いから大きく離され、東京五輪の権利獲りを狙うのであれば、途中棄権という選択肢もあった。ただ、そうしなかったことには明確な理由があった。「まずはこのコースをオリンピックで使うし、いろんな選択肢、考え方あると思うけど……」と前置きをした上で思いを口にした。

「僕自身が途中でやめるということは、今回の五輪を諦めるということになると思ったので。『冬のレースで五輪を狙うんだ』という気持ちがあるから、そういう意味で、やっぱり最後までゴールまで来ないと次につながらないんじゃないかと思った。だから、絶対に最後まで行くぞと思って走っていた」

 今後については「このあと考えます」と話すにとどめた今井。35歳になった「山の神」は闘志を失くことなく、次なる戦いへ挑む。この42.195キロが必ず生きると信じて。

THE ANSWER編集部

最終更新:9/16(月) 7:46
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