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渋谷駅前に現れた「ゴーストタウン」――路地の街から「高層ビルの街」へと生まれ変わる桜丘

9/15(日) 8:33配信

HARBOR BUSINESS Online

大型再開発を控えゴーストタウンと化した渋谷・桜丘地区

 JR渋谷駅から歩いて数分の場所にある桜の名所・桜丘。

 平成最後の春となったこの春にも桜は変わらずにその美しさを見せてくれたが、その周囲は去年とは少し違っていた。
 この渋谷区桜丘(桜丘口)地区は2期に亘る大型再開発が控えており、桜並木からは立ち退きで「ゴーストタウン」と化した街並みが見える。この桜並木のある場所も近い将来の再開発が予定されており、街の姿は一変することになる。

⇒【画像】桜丘地区との周辺の再開発エリア図

 桜丘地区の再開発は、昨年完成し、東横線のカマボコ屋根や渋谷川が復活したことで話題となった「渋谷ストリーム」や、この秋に1期開業を迎える予定である渋谷一の超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」などに比べると地味な印象であるが、その開発面積は非常に広大で、何と「東京ドームよりも広い面積」が町ごと消えることになるという。

 果たして一体どういった再開発がなされるのであろうか。

東急、桜丘を「大改造」――消える「個性的なまち」

 桜丘地区の大型再開発「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」(以下「1期」再開発とする)は2005年ごろから計画されていたもので、2008年に再開発準備組合が、2015年に再開発組合が設立された。2018年11月には1期再開発地区の西側隣接地で2期再開発として「ネクスト渋谷桜丘地区再開発準備組合」が設立されており、2段階に分けて再開発がおこなわれることになる。

 この桜丘地区周辺には、ライブハウス、ミュージックバー、楽器店、そして種目に特化したスポーツ用品店、言語に特化した語学教室など個性的でマニアックな店舗が数多くあり、それぞれは小さいながらも渋谷における「文化の発信基地」の1つとなっていた。さらに、個人が経営する個性的なカフェや立ち飲み屋、エスニック料理店なども集積していたほか、牛丼店や居食屋などの格安チェーン店も多く、そういった意味でも「便利なエリア」として知られていた。

 こうした店舗が集積した理由は「路地と坂が多い」うえに「駅から横断陸橋を渡らないとアクセスできない」ため、駅チカにもかかわらず家賃が比較的安かったことが大きかった。それゆえ、隠れ家的要素の強い店舗も多く出店していたほか、手頃な賃貸マンションも多く「日常のなかにもディープな渋谷らしさが体感できる居住地」として、また近年は「ベンチャー企業の創業の場」としても人気を集めていた。

 しかし、こうした街並みは多くが「過去帳入り」してしまうことになる。

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最終更新:9/15(日) 8:33
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