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今年は漫才以外も! 全国ツアー絶賛開催中の二人が語る“NON STYLEのスタイル”<インタビュー前編>

9/15(日) 8:30配信

ザテレビジョン

毎年恒例となっている全国ライブツアーを今年も開催中のNON STYLE。「NON STYLE LIVE 2019『Re:争論~リソウロン~』」と題した今回のツアーは、漫才に加え、コントやトークも盛り込んだバラエティーに富んだ内容で、例年にも増して、各地で好評を博している。

【写真を見る】「常にいろんなことに影響を受けて日々形が変わるのが面白い」(石田)、「普段の僕らとギャップが生まれるようなネタはできない」(井上)と自身の漫才を分析するNON STYLE

また、本ツアーのスタートに合わせてリリースされた、2018年の漫才ツアーの模様を収めたDVD「NON STYLE LIVE ~38サンパチ~」も好評だ。

ザテレビジョンでは、現在ツアー真っ只中の石田明、井上裕介の二人を直撃し、前・後編の全2回にわたるロングインタビューを敢行。前編では、ツアーの見どころや意気込みに加え、漫才とコントの違い、漫才に対するスタンスの変化など、結成19年目を迎えた“NON STYLEの今”に迫った。

■ 「今年はお客さんのリクエストに応えてみたいなと思って」(石田)

――今年の全国ツアーのタイトルは「Re:争論~リソウロン~」。まず、この公演タイトルの意味を教えてください。

石田明:「Re:争論~リソウロン~」という、このタイトル自体が僕たちの漫才スタイルを表してまして。つまり、井上がやりたいこととか理想として描いてることを、僕がちゃかしまくるっていう、“争論”を常にしているのが、僕らの漫才なんです。

――ただ今回は漫才だけでなく、コント、トークも盛り込んだ内容となっていますよね。

石田:お客さんに、どんなライブが見たいかっていうことをアンケートで聞いてみたら、「漫才、コント、トークとバランスのいいライブが見たい」っていう声が意外と多かったんです。僕個人としては正直、漫才だけのライブがやりたいっていう思いもあるんですけど、今年はお客さんのリクエストに応えてみたいなと思って。

――ファンからコントを求められるのは想定外だったんですか?

石田:もちろん「コントが見たい」っていうのはうれしいことではあるんですけど、うちの場合、コントのネタを作る機会がそんなに多いわけではないので、一発のライブのためにコントを一から作るのはどうなんやろうなっていうのが、ずっとあったんですよね。コントって、他で披露する場がなかなかないので。でもその分、お客さんからすると、僕らのコントに価値を見出してくださってるみたいで。それはもう、本当にありがたい話なんですけど。

――元々、コントを作ったり、演じるのはお好きなんですよね?

石田:好きは好きですけど、ただ、NON STYLEの活動においては、そんなに得策ではないというか。本音を言うと、同じ労力をかけるんやったら、漫才を作ってる方がええんかなっていうのはあります。

井上裕介:僕は毎年、NON STYLEのツアーとは別に、次長課長の河本(準一)さん、フットボールアワーの岩尾(望)さんたちと「CONTS」っていうコントライブを4年くらいやってるんですね。だから、コントをやることに対しては何の違和感もないですし、漫才とコントを比べてどうこう、というのはあんまり考えたことがないですね。とにかく今回は、久しぶりに相方とコントができるってことを楽しんでる感じです。

■ 「コントの方が、脳みその奥の方にある“コア”みたいなものが出てくる」(井上)

――稽古に関しても、コントと漫才では違うものなんでしょうか?

石田明:内容によりますね。大掛かりなコントだと、準備しないといけないことはもちろんたくさんありますけど、シンプルなコントだったら、畳一畳あれば十分稽古できますから。

井上裕介:だから、どっちが大変っていうことじゃなくて、結局はネタの内容ですよね。漫才にしてもコントにしても、芝居的な要素が入ってるネタは、稽古も大変やし。特に、一言でもセリフを間違えたら笑いが成立しなくなる、みたいなネタはけっこう大変で。

ただ、なんて言うんですかね、コントって、ボケの人の脳みそをそのまま表現するものが多いっていうか。コントの方が、脳みその奥の方にある、おもろい“コア”みたいなものが出てくる可能性はあるんかなと。

――今回の会場は、単独のツアーとしては初めて行く地域も多いようですが。

石田:そうですね。大々的に謳ってはいないんですけど、災害に遭われた所に行って、元気を届けたい…みたいなことは、ふわっと考えてます。

――今回のツアーで特に楽しみにしている場所は?

石田:この前行ってきたんですけど、幕開けが北海道の釧路っていうのは、面白かったですね。いろんな人に言われたんですよ、「なんで釧路?」って。北海道に住んでるファンの方にも言われましたから(笑)。でも、初めての会場はどこも楽しみですよ。たくさんの方々に入っていただいて、いっぱい笑ってもらえたら、それはまた一個、自信につながるので。

井上:今回、例年と比べると、割と昼公演が多いんですよ。だから、場所がどこかっていうことよりも、昼と夜で、お客さんのテンションが微妙に違うのが面白くて。会場入りが早かったり、僕らのスケジュールも変わってくるので、それが舞台にどう反映されるかっていうのも楽しみだったりします。

■ 「漫才が年々楽しくなってきてます。ネタをじっくり楽しめるようになってきた」(石田)

――最近は、個々でのお仕事でも多忙を極めるお二人ですが、そうしたソロ活動は、NON STYLEの漫才に影響してくるものなのでしょうか。

石田明:もちろん、変わってきます。というか、常にいろんなことに影響を受けて、日々形が変わっていくのが漫才の面白いところで。過去のネタがやりにくくなったりもしますし。

井上裕介:例えば、石田は結婚して、子どももできた。そうすると、「子ども欲しいねん」っていうネタはもうできないわけです。そんな風に、環境が変わると、できる設定・できない設定っていうのはどうしても生まれてくるので。もし僕が、政治家と討論するような番組に出るようになったら、「政治、分からんねん」っていう導入は成立しないやろうし。要するに、漫才をしている時と、していない時とでギャップが生まれるようなネタはできないんですよね。

――お二人とも、今年が30代最後のツアーとなるわけですが、やはり年齢は意識されますか?

井上:やっぱり、若い頃よりも如実に声が出なくなってきてるっていう(笑)。単独(ライブ)が終わるともう、しゃべるのがイヤになるくらい、しんどいですもん。前半飛ばしすぎると、終盤で声が出てこなくなるっていうこともよくありますし。だから最近は、“弱(じゃく)”のツッコミの技術も必要だなと思っていて。昔は“強(きょう)”のツッコミ、強パンチばっかり打ってたんですけど(笑)、歳とともに、中パンチや弱パンチを覚えていってる、という感じですかね。

石田:僕はむしろ、漫才が年々楽しくなってきてますね。ネタをじっくり楽しめるようになってきたというか。テンポもあんまり意識しなくなってきてますし、また逆に、「テンポの速いネタも1本作っておかなあかんな」みたいなことを考えるのも楽しかったりして。特にここ数年は、ネタの中に自分のやりたいことを詰め込むことができているような気はします。

――「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)に取り組んでいた頃とは、やはり意識は違うようですね。

石田:違います。今意識しているのは、これから先、どれだけ違うタイプの漫才を世に残せるかっていうことですかね。

※インタビュー後編へつづく(ザテレビジョン)

最終更新:9/15(日) 8:30
ザテレビジョン

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