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来週(9/17~20)の日経平均株価の予想レンジは、2万1700~2万2400円! 米国・英国・日本などで発表される「金融政策」次第だが、底堅い相場展開を予想

9/15(日) 20:05配信

ダイヤモンド・ザイ

今週の日経平均株価は上昇し、一時2万2000円を回復! 
弱気に傾いていたポジションの巻き戻しが起こる
 今週(9月9日~13日)の日経平均株価は、連日で強いトレンドが継続し、本日9月13日には一時2万2000円を回復する局面もみられました。

【詳細画像または表】

 米中通商摩擦、英国のEU離脱問題、香港デモに対する警戒感が和らいだことをきっかけとして、日経平均株価は前週の9月5日に2万1000円を一気に回復。その後、トランプ大統領が「10月1日に予定されていた対中関税率の引き上げを、10月15日に延期する」とツイートしたことで、米中協議への進展期待がより高まり、それまで弱気に傾いていたポジションの巻き戻しに向かわせました。

 また、米長期金利が落ち着きをみせたこともあり、世界的にバリュー株への物色も強まったことも、投資家心理を明るくさせました。

来週は各国の金融政策に注目! 
過熱感が警戒されながらも日本株を見直す流れも
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万1700円 ~ 2万2400円
 
 来週(9月17日~20日)の日本市場は、過熱感が警戒されやすいでしょうが、各国の金融政策を見極めながらも底堅い相場展開が期待されます。

 9月12日には、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和政策を再開したことが材料視されました。来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目されていますが、市場では0.25%の利下げが織り込み済みです。

 そのほかにも、日銀金融政策決定会合やイングランド銀行(BOE)の金利発表のほか、ブラジルや南アフリカなどの金融政策も発表されます。利下げ幅が予想を超えた場合には波乱も警戒されますが、悪材料が出尽くした後のいわゆる“アク抜け”的な動きも意識しておきたいところです。

 また、需給面については海外投資家の買い越し基調がみられています。日経平均株価の2万2000円回復で、売りポジションの買い戻しを中心とした上昇が一旦終了した感がある一方で、世界的にみて割安感のある日本株市場への見直しが強まってくる可能性もありそうです。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
sMedioが+80.45%で値上がり率トップ! 
 ここからは、今週、値動きの目立った個別銘柄をみていきましょう。

 今週の値上がり率ランキングのトップのsMedio(3913)は、無線接続技術関連のソフトウエアの開発に強みを持つ企業。AIディープラーニング型映像や画像解析エンジンを自社開発していますが、AI関連銘柄として注目されたようです。これまで800円を挟んでの値動きが続いていましたが、連日のストップ高により、個人投資家の資金が集中したようです。

 値上がり率2位のJMACS(5817)は、防災用電線や通信用ケーブルが主力事業。高機能ケーブルの開発などを手掛けており、「5G」関連の一角として人気となったようです。300円台で低迷していた株価がストップ高を交えての上昇となり、株価水準を大きく切り上げています。

 値上がり率3位は、アイル(3854)。主力のシステムソリューション事業が好調で、2019年7月期の決算が大幅増収増益で着地しました。2020年7月期についても増収増益を見込んでいるほか、3カ年の中期計画も発表しており、成長期待が高まりました。

 値上がり率4位のアイスタディ(2345)は、システム開発企業であるエイム・ソフトを完全子会社化するとの発表が材料視されました。注力事業である「iStudy ACADEMY」とのシナジー効果発現を期待する買いが集中。株価はストップ高を交えての上昇となり、一時は5月につけた高値を回復する局面もみられました。

 一方、今週の値下がり率ランキング1位は、Link-U(4446)。2019年7月期は大幅営業増益でしたが、2020年7月期が増益ながらも物足りなさがあったことから、一気に利益確定の流れに向かったようです。株価は、連日で年初来安値の更新となりました。

 値下がり率2位は、GA technologies(3491)。第3四半期決算を発表し、通期計画に対する進捗率の低さが嫌気されました。足元では底堅い値動きをみせていたこともあり、マドを空けての下落で一気にトレンドが悪化しています。

 ■今週の値上がり率トップ5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 +80.45
 sMedio(マザ・3913)
 2
 +50.31
 JMACS(東2・5817)
 3
 +38.17
 アイル(東1・3854)
 4
 +38.11
 アイスタディ(東2・2345)
 5
 +36.55
 ノムラシステムコーポレーション(東1・3940)

 ■今週の値下がりワースト5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 -27.32
 Link-U(マザ・4446)
 2
 -26.02
 GA technologies(マザ・3491)
 3
 -24.09
 ニックス(JQ・4243)
 4
 -23.22
 ラクオリア創薬(JQ・4579)
 5
 -22.93
 ウインテスト(東2・6721)

 ■今週の出来高トップ5

 順位
 出来高(株)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 762,171,700
 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
 2
 443,071,000
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
 3
 251,521,500
 ヤフー(東1・4689)
 4
 142,464,000
 音通(東2・7647)
 5
 121,271,300
 野村ホールディングス(東1・8604)

【来週の主要イベント】
「FOMC」や「日銀会合」など、各国の金融政策に注目! 
 <9月16日(月)>
◆敬老の日
◆英9月ライトムーブ住宅価格
◆中8月小売売上高
◆中8月鉱工業生産
◆印8月卸売物価指数
◆米9月ニューヨーク連銀製造業景気指数

 <9月17日(火)>
◆決算発表:ツルハホールディングス(3391)、システム ディ(3804)
◆米連邦公開市場委員会(FOMC)
◆米8月鉱工業生産/設備稼働率
◆米9月NAHB住宅市場指数
◆豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
◆独9月ZEW景況感調査
◆決算発表:アドビ(ADBE)、フェデックス(FDX)

 <9月18日(水)>
◆日銀金融政策決定会合
◆8月貿易統計
◆英中銀金融政策委員会(MPC)
◆ブラジル中央銀行政策金利
◆南ア8月消費者物価指数
◆英8月消費者物価指数(CPI)
◆英8月小売物価指数(RPI)
◆欧7月建設支出
◆欧8月消費者物価指数
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米8月住宅着工件数
◆米8月建設許可件数
◆米連邦公開市場委員会(FOMC)、政策金利発表
◆パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長会見

 <9月19日(木)>
◆日銀金融政策決定会合、政策金利発表
◆黒田東彦日銀総裁会見
◆決算発表:サツドラホールディングス(3544)
◆南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
◆英8月小売売上高
◆英イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
◆米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
◆米8月景気先行指標総合指数
◆8月中古住宅販売件数

 <9月20日(金)>
◆8月全国消費者物価指数(CPI)
◆独8月生産者物価指数(PPI)

【来週の注目銘柄】
「エイチ・ツー・オー リテイリング」「T&Dホールディングス」
「日本通信」の3社をピックアップ! 
 来週、注目したい銘柄は、この3つです。

 エイチ・ツー・オー リテイリング(2019年9月13日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 小売業
 東1・8242
 1241円
 19.9倍
 0.55倍
 増税前の「駆け込み需要」への思惑から注目を集める
阪神百貨店を中心とした百貨店事業とスーパーマーケット事業やショッピングセンター運営などの不動産事業、ホテル・飲食店事業などを行っています。消費増税による消費落ち込みやインバウンドの落ち込みへの懸念から、長期的な調整トレンドが継続しています。ただし、注目されているバリュー株の一角でもあり、足元でリバウンドをみせています。増税前の駆け込み需要への思惑もあり、リバウンド狙いで期待できます。

 T&Dホールディングス(2019年9月13日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 保険業
 東1・8795
 1188.5円
 11.1倍
 0.61倍
 FOMC通過後のバリュー株物色に期待! 
太陽生命、大同生命、T&Dフィナンシャル生命の3社を中核とする持ち株会社です。保険セクターは金利動向の影響を受けやすい面はありますが、来週(9月17日~20日)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過することによって、悪材料出尽くしの動きに期待したいところです。バリュー株物色の流れから直近は戻り高値に接近していますが、PBRは0.6倍台と依然として割安感が意識される水準です。

 日本通信(2019年9月13日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 情報・通信
 東1・9424
 192円
 -倍
 46.15倍
 「SIMロック解除」の関連銘柄として要チェック! 
MVNO(仮想移動体通信事業者)です。総務省は、携帯大手に対して、スマートフォンを分割払いで販売する場合に自社の回線でしか使えないようにする「SIMロック」を即時解除することを義務付ける方針を固めたと報じられました。これにより、「SIMロック解除」の関連銘柄として短期資金が向かいやすいでしょう。なお、このところは中小型株では、値がさの成長株に対する利益確定の流れが強まっており、低位材料株に個人の資金が集まりやすいと考えられます。

 【※今週のピックアップ記事! 】
⇒「水準訂正」によって株価上昇が期待できる“出遅れ株”や“割安株”を紹介!  急激にリバウンドする株式市場で相対的に売られていた「金融セクター」銘柄を狙え! 

 ⇒老齢年金は「繰り上げ受給」と「繰り下げ受給」ではどっちが得か?  メリット&デメリットをFPが解説! [60歳ザイ編集部員・定年退職までのロードマップ(8)]

ラカンリチェルカ(村瀬 智一)

最終更新:9/20(金) 21:10
ダイヤモンド・ザイ

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