ここから本文です

迷走する名門車 ホンダオデッセイ凋落の理由と次の一手は

9/16(月) 9:01配信

ベストカーWeb

 1994~1999年に販売していた初代オデッセイは、日本自動車史に残る評判と売れ行きを残した。デビュー直後こそ(新たなカテゴリーの挑戦者はたいがいそうだが)あまり売れ行きは伸びなかったが、翌年には人気が爆発。月販1万台以上売り上げ、1995年の車名別月間販売台数ランキングで登録車1位に輝いた(年販12万5590台)。

■歴代オデッセイの系譜と現行型の写真ギャラリー

 しかしそれから24年、今では月販1000台そこそこ、5代目となる現行型オデッセイはホンダの中でも影の薄いモデルとなってしまった。

 なぜオデッセイはこんな状況になってしまったのか? 今後どうなるのか? 以下、新車ディーラーへの取材ならこの人、流通ジャーナリストの遠藤徹氏に伺った。
文:遠藤徹 写真:ホンダ

■現行型となって6年、影が薄くなって…

 現行オデッセイの今年1~8月の登録台数は1万521台で前年同期に比べて7.9%減、月平均1315台と苦戦状態にある。ライバルにあたるアルファードの3分の1、ヴェルファイアの半分以下となっている。

 何より、現行型が登場して(2013年11月)から約6年、初代が活躍していた90年代に比べると、すっかり存在感が薄くなってしまった。

 ここまで凋落したのは現行型がデビュー6年経過と古くなっていることに加え、ミニバンのトレンドが乗用車的なハイトワゴンから背の高いボックス型にシフトしているためだ。トヨタはこうした流れにいち早く気づいたようで、エスティマの生産中止を決定した。

 またオデッセイは独自の要因として商品戦略での失敗がある。

 上級ミニバンのパイオニアとして初代オデッセイを成功させたが、その後、同クラスミニバンのトレンドは背が低めのハイトワゴンタイプと背の高いボックス型のふたつに分かれた。これに対応させてホンダは世代交代期に背の高いボックス型で両側スライドドアの「エリシオン」とヒンジ開閉ドアの「オデッセイ」の2系統のモデルラインアップに分けた。

 ところがエリシオンの背の高さはやや中途半端であり、またホンダの顧客層に高級ミニバンのニーズが薄かったこともあり販売不振。オデッセイも背の低いスタイリッシュなデザインを採用したことがネックになり、こちらも売れ行きにブレーキがかかってしまった。ヒンジ開閉ドアのワゴンタイプから両側スライドドアの時代にマーケットニーズやトレンドが変化したことも背景にある。

1/2ページ

最終更新:9/16(月) 9:01
ベストカーWeb

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事