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がんはなぜ「再発」するのか?…患者の前で言わないホントのこと

9/16(月) 12:01配信

現代ビジネス

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いまや日本人の2人に1人がかかると言われる「がん」。もし自分や、自分の家族ががんになったら……。そんなとき心強い味方になってくれるのが、著書『がん外科医の本音』で知られる中山祐次郎医師だ。がんの厄介な特徴である「再発」。そもそもなぜ、がんは再発するのだろうか? 普通の医師なら患者の前で言わない「本当の理由」を、中山氏が教えてくれた。
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検査には「限界」がある

 がんの再発とは、簡単に言えば「見かけ上、がんが体から無くなったが、再び出てきてしまった状態」を言います。

 ここで「見かけ上」と断ったのは、治療をした結果、ある患者さんの体の中からがんが完全になくなったかどうかを判定すること自体が不可能に近いからです。どういうことでしょうか。

 私たちがん治療の専門医は、CTやMRI、PET検査などいろいろな検査で体内のがんの状況を把握します。治療の前、そして治療中、さらには治療後数ヶ月と実にさまざまなタイミングで何度も検査を行い、がんがどこにあるかを確定させるのです。

 しかし、ここで出てくるのが、検査の限界という問題です。検査結果では「がんは無し」と判定されても、細胞レベルで見ると体内に残っている可能性があるのです。

 CT検査では、放射線を使って体の中をかなり詳細に見ることができますが、それでも通常は5ミリメートルおきの断片的な画像しか作りません。

 ですから、この一枚と次の一枚の間に、たまたま2ミリメートルの大きさのがんがあったら、きちんと見えない可能性が高いのです。2ミリメートルのがんはまだ大きいものですが、その何百分の一の大きさであるがん細胞が数十個こぼれ落ちていたとしたら、これはどんな検査でも発見できません。

 こういった検査の限界があるため、厳密な意味で「患者さんの体から、がんは完全にいなくなった」と言い切ることには無理があるのです。

 がんはがん細胞がいくつかあるだけで無限に増殖していきます。

 ですから、「再発した」という言葉の意味は、「患者さんの体からがんは完全にいなくなったが、再び出てきてしまった」ではなく、「患者さんの体からがんは完全にいなくなったように検査上見えたが、実は細胞レベルでは残っており、それが再び増殖してしまった」のほうが正確です。

 ですから「がんはなぜ再発するのか」という問いには、「そもそもがんは完全に退治できておらず、わずかに残っていたがん細胞が再び増えて検査でも見つかるようになっただけである」と答えられます。

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最終更新:9/17(火) 22:35
現代ビジネス

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