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ネットカフェの“ゴミ屋敷化した半個室”に3年住む、37歳日雇いの窮状

9/16(月) 8:54配信

週刊SPA!

 ますます広がる日本社会の格差。その日暮らしを強いられる年収100万円台の人たちは、過酷な環境下でどのような夏を過ごしているのか。全国各地で新たに生まれている貧困の現場をリポートした。

超激安で「難民」が定住。悪臭漂うネットカフェ

 生活に困った難民の避難所として、もはや定番化したネットカフェ。

「ネットカフェ難民」という言葉が生まれて約10年が経過したが、現在も都内だけで約4000人いるという(東京都福祉保健局の’17年報告書より)。

 なかでも某所には、難民が集う店がある。格安の利用料金をうたうA店では、1週間で1万円台のコースもあり長期利用者を受け入れている。

 古い雑居ビルに店を構え、部屋は平日の昼でも半分以上が埋まり、寝っ転がれるフラットシートは満席。受付ではブルーカラー風の中年男性が出入りしている。

 住環境は安かろう悪かろう。吹き抜けの半個室にプライバシーはなく、衣類や日用品が散乱しているのが丸見えで、ゴミ屋敷化した部屋も目立つ。当然音も筒抜けで、食事の咀嚼(そしゃく)音や、咳き込む人に「うっせぇな」と怒号も聞こえてきた。何よりも耐えがたいのが臭いだ。エアコンはまともに機能せず、男の汗、ホコリ、カップ麺などが混ざった悪臭が、蒸し暑さでさらに強まる。空気の悪さから記者は体もかゆくなってきた。

「この空気に慣れるには1か月かかりますよ」と話すのは、山北辰治さん(仮名・37歳)だ。

「住み込みで建設現場の仕事をしていたんですが、体を壊して出ていくはめになり、住めるネカフェを調べてココを見つけました。初めは落ち着かないし、いびきがうるさくて眠れなかったです」

日雇い週払いの給与で契約を更新し続ける

 仮住まいのつもりだったが、かれこれ3年が経過。この生活から抜け出せないでいる。

「家を借りたくても、年収100万円程度では、家賃を払い続けられるかわからない。そもそも入居時の保証人もいないので」

 就職氷河期でフリーター生活を送り、現在はネットの日雇いサイトに登録して倉庫整理などをしている。月収は11万~13万円で、週払いの給与で週1万円の“家賃”を納める。

「夏場の体力仕事はキツい。だからあまり働けなくて、飯はほぼ毎日カップ麺でしのいでいます」

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最終更新:9/16(月) 11:54
週刊SPA!

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