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自動車やリフォームのローン利用 70歳超で審査通らない悲劇

9/17(火) 16:00配信

マネーポストWEB

 飲酒や車の免許取得など、若い頃はできることが増えていく“嬉しい関門”だった「年齢制限」。それが逆に歳を重ねたことが理由で「できなくなること」が出てきてしまう。

 例えば、自動車やリフォームなどでローンを利用する際にも「年齢制限の壁」が立ちはだかる。千葉県在住の70代男性が、語る。

「5年ほど前、自動車の買い替えをディーラーに勧められ、ローンを組もうとした際のことです。私は自営業で今も現役なのに、年齢を理由にローンを断わられた。すると車に詳しい友人が『妻が年下なら彼女名義にしてみたらどうか』と言うのでその通りにしたらローンが組めたのです。妻は4歳下ですが、専業主婦でわずかな年金収入しかない。生活に車は欠かせないので、妻の名義で自動車ローンを組みましたが、釈然としない思いが残りました」

 ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏が話す。

「銀行のマイカーローンは、申込時の条件として65歳以下となっているものが多い。65歳を過ぎると年金収入がメインの人が増えるため、返済が滞るリスクを懸念してのことと考えられます。また、最近は65歳を過ぎても住宅ローンが残っている人が多いので、そちらの返済まで滞ることを心配しているのでしょう」

 神奈川県に住む70代男性は、自宅の屋根や外壁の補修をする際、こんな経験をしたという。

「今年7月、寿命がきた屋根のスレート材を葺き替え、外壁も塗り直すことにしました。費用の100数十万円はローンを組んだのですが、70歳を超えた自分では審査が通らなかった。

 パートで働く69歳の妻が申し込めば審査が通るということで、無事に借りられましたが、妻はこの10月で70歳になります。少しずれていたらローンが組めなかったわけで、ぎりぎり間に合った格好です」

 NPO法人「住宅ローン問題支援ネット」代表で不動産コンサルタントの高橋愛子氏はこう解説する。

「高齢になると、老朽化やバリアフリー化などのために自宅のリフォームが必要になることがありますが、一般的に、リフォームローンを組むことができるのは69歳まで。年齢に関係なく返済原資がないと見なされればローンは組めませんが、70歳を超えるとその他の条件を満たしていてもローンが組めなくなってしまうことがほとんどです」

※週刊ポスト2019年9月20・27日号

最終更新:9/17(火) 16:00
マネーポストWEB

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