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東京3大「天ぷらのうまい立ちそば」 亀有の名店で聞く「消費税10%で値上げする?」

9/17(火) 11:00配信

文春オンライン

 天ぷらのうまい立ち食い大衆系そば屋といえば、人形町の「福そば」、小伝馬町の「田そば」、そして亀有の「鈴しげ」である。

【写真】天ぷらの名店「鈴しげ」のそばの写真を見る(全18枚)

「鈴しげ」はまた、綾瀬の「会津」、金町の「そばっ子」と並んで、東京都下常磐線沿いのうまい立ち食い大衆系そば屋として有名である。

昭和50年創業の名店

 常磐線亀有駅改札を北側に出る。こち亀の両津さんに挨拶して、ロータリーを北へ歩いて行き、すぐを右折、しばらく進むと青い綺麗な看板の「鈴しげ」に到着する。

「鈴しげ」は昭和50年の創業だ。大将に話をうかがうと、以前は世田谷の三軒茶屋に住んでいたそうで、大変な蕎麦好きで脱サラで「鈴しげ」を始めたそうだ。

 ちなみに「鈴しげ」の「しげ」は、大将の奥さんの名前「鈴木しげ子」さんと、祖父の名前から拝借したそうだ。そして、2001年からお店に加わった若大将の名前も「鈴木一重」さん。なんと「しげ」の系譜は守られているというからすごいことだ。

 9月に入った土曜日の昼下がり、4年ぶりに「鈴しげ」を再訪したのだが、若大将も覚えていてくれて、嬉しい限りだ。

120円の春菊天、ごぼう天、にんじん天……

 店はL字型でカウンターに丸椅子が並ぶ。店内は明るく、いつ来てもたいへん綺麗である。店に入ると、まず、天ぷらが並んだショーケースが目に飛び込んでくる。

 かき揚げ、玉ねぎ天、春菊天、ごぼう天、にんじん天、さつまいも天、なす天、舞茸天などの野菜系の天ぷらがすべて120円。他に季節の天ぷらも見逃せない。ししとう天、空芯菜天、大葉天、三つ葉天、モロヘイヤ天、オクラ天、タラの芽天、菜の花天などが季節に合わせて登場する。げそ天、あじ天、いか天などの魚介系の天物も人気のようだ。

 そして、どれも繊細かつカラッと揚げられていて、揚げ姿が美しい。

冷たいつゆと春菊天の相性がバツグン

 まだ、残暑も厳しかったので、「冷やし春菊天そば」(450円)を注文した。

 若大将が、麺茹で後丁寧に水洗いして冷水にさらして、冷やし用のつゆをかけて、春菊天を載せて登場した。春菊天は細長く刻んだかき揚げスタイルでソフトな食感である。揚げ具合もちょうどよい。程よい大きさで、ほぐれ具合がなかなかよい。油切りもよく、冷たいつゆにひたして食べるとまたこれが旨い。そばは近隣の製麺所の茹で麺だが、コシもあり、冷やしで食べるのもなかなかよい。

 そして、そのつゆはまず昆布の出汁がじわっと、そしてかつお出汁が追いかけるように利いたタイプで上質な味である。返しは濃すぎることはなく、甘みも少ない奥行きの深いつゆである。

 などと感心しながら食べていたらあっというまに平らげてしまった。

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最終更新:9/17(火) 11:00
文春オンライン

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