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中学受験「5年生からの短期決戦」の凄いメリットとは?

9/17(火) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

富裕層の家庭の多くが、子どもの将来を想い、中学受験をさせています。しかし、子どもが将来「稼げる人」になるためには、ただ闇雲に勉強させているだけではいけません。そこで本連載では、自身の子ども4人全員が中学受験に成功した林總氏(公認会計士林總事務所代表)の著書『年収1000万円 「稼げる子」の育て方』(文響社)より一部を抜粋し、令和時代を生きぬく子どもの育て方を解説します。

「その子に合っている受験校」を選ぶことが親の務め

中学受験の試験は、適性検査と似ています。学校の教育方針が試験問題にあらわれているので、その学校と試験問題にフィットしている(もしくはフィットさせた)子どもが合格するようにできています。

子どもの受験校は「その子に合っているか」という視点が大切です。偏差値だけで受験校を選んでしまうと、まかり間違って合わない学校に入ってしまい、「子どもが伸びない……」という事態になりかねません。

わが家の受験校選びの基準は、

(1) その子より“少し上”の目標を与えてくれること

(2) スポーツや文化的な活動もさかんなこと

(3) 向上心を持つ子どもが集まっていること

というものでした。

(1) その子より“少し上”の目標を与えてくれること

これは、子ども本来の学力レベルより、少しだけ上のレベルの学校を目指す、という意味です。入学後の定期テストで中位以上に入れるくらいのレベルの学校に入ったほうが、子どもが自信をもってすごせるという考え方もあります。

けれど、「自分がいちばん」という環境よりも、「自分より“少し”出来のいい子」が集まっている環境に身を置いたほうが、子どもが伸びていくことができます。

「全科目合わせて学年で最下位」になってしまうレベルだと、劣等感のほうが上回ってしまうのでおすすめできません。ある進学塾では、そうした子どもを「深海魚」と揶揄していましたが、下から数えたほうが早いくらいでも、本当のビリでない限り、お祭り効果(※)がもたらすメリットのほうが、劣等感を上回ると思います。

※お祭り効果…勉強ができる子や人間的にも尊敬できる子などが大勢いる環境に身を置くと、おのずと周りに引き上げられること。詳しくは本連載第1回 『中学受験を経験すると、「お金を稼ぐ力」が身につくワケ』 参照。

ただし、なかには繊細な子もいます。上位になれないと顔が変わるくらいの劣等感を抱いてしまいそうなタイプなら、よいレベルをキープできる学校を慎重に選んだほうがいいでしょう。そのあたりの見きわめが、親の務めでもあります。

(2) スポーツや文化的な活動もさかんなこと

「部活なんかする時間があったら勉強しなさい」という校風の学校もありますが、それでは人間としての幅が狭くなってしまいます。勉強だけでは仕事をするための体力も身につかないし、友人関係も築けません。中高一貫校では運動会、文化祭などにその学校の特色があらわれるので実際に見学に行くのもいいでしょう。

(3) 向上心を持つ子どもが集まっていること

中学受験を経ている子どもは、幼いながらも「なぜ勉強するのか」「その先に何があるのか」を考えています。すでに中学入学時点で大学生レベルの将来のビジョンを描いている子も少なくありません。

そうなれば、日々のすごし方もおのずと目標に向けたものになります。自分できちんと考えて行動できるタイプであれば、周りの環境は関係ないかもしれません。ただ、放っておけばダラダラすごしてしまうごく普通の子が、稼ぐ力を身につけて活躍するには、早くから向上心を持つ人間が集まる環境にいたほうがいいのは確実です。

ちなみに、保護者会やPTAなどで学校を訪れることの多い保護者にとっては、親同士の付き合いがどの程度のものなのか気になるところでしょう。妻は、全体集会、PTA、部活の懇親会の当番など義務的な行事には参加していたものの、個別のお付き合いは控えていたそうです。子どもが4人もいたので時間もお金もなかったのが理由ですが、やはり中学受験をする家庭の多くは教育熱心で、母親の存在感も子どもの成績で決まるのでおとなしくしていた、と言っていました。

保護者の雰囲気も学校によってさまざまで、長男が合格した駒場東邦ではお母さん同士がランチ会でおしゃべりするだけでなく、合唱団をつくって活動するなどのびのびと楽しい雰囲気があったようです。親同士の付き合いは確かに憂鬱な部分ではありますが、距離の取り方次第で、気に病むほどではない、というのが実情のようです。

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最終更新:9/17(火) 9:00
幻冬舎ゴールドオンライン

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