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女子高校生シンガー・みゆな「自分の本音が一番混ざっている」ニューアルバムを語る<インタビュー前編>

9/17(火) 6:00配信

ザテレビジョン

宮崎在住、17歳の女性シンガー・みゆなが、9月18日(水)に2ndミニアルバム『ユラレル』をリリースする。

【写真を見る】表題曲「ユラレル」について「高校生が抱えているリアルな思いや闇を表現できたんじゃないかなと思っています」と語る

みゆなは、YouTubeによる2019年にブレークが期待されるアーティスト「Artists to Watch 2019 ~注目の新人~」に選出され、さらに、デビュー前としては異例の「FUJI ROCK FESTIVAL ’19」出演も果たした。

そんな今まさに注目すべき新人アーティスト・みゆなに、今回の2ndミニアルバム『ユラレル』についてや、音楽活動を始めたきっかけなどを聞いた。

■ 高校生が抱える思いや闇を表現した「ユラレル」

――今回のミニアルバムの表題曲「ユラレル」は、吉岡里帆さん主演の映画「見えない目撃者」(9月20日[金]公開)の主題歌ですが、楽曲ではどのようなことを表現しているんでしょうか。

映画を見せていただいて、雰囲気を合わせたりもしているんですが、女子高校生連続殺人事件を題材にした映画ということで、私も一応女子高校生なので(笑)、高校生が抱えているリアルな思いや闇を表現できたんじゃないかなと思っています。

歌詞にもこだわって、いろんな表現をしました。何度でも楽しめる楽曲になっているので、たくさん聞いていただけたらいいなと思います。

――その高校生のリアルな思いや闇というのは、具体的にどんな言葉になっているんでしょうか?

例えば、最初の方の“雁字搦めの光探してさまよった道 安定しない気持ち抑えて前を探す”というところです。女子高校生って、大学に行くのか、就職するのか、自分が将来の夢に向かって何をすべきか、一番人生について悩む時期だと思うんです。そのときに、やっぱり何か“縛り”があると思うんですね。

ある女の子は“お母さん”に縛られて自分のしたいことができなかったり、ある男の子は自分のしたいことが見つからないけど、とにかく就職をしなきゃいけなかったりとか。そうやって、一番心情が揺られる時期だと思うんです。

私はこうやって音楽活動をさせていただいてるんですけど、これから高校を卒業して、大学には行かずに音楽一本でやるとしても、「成功する!」って決まっているわけじゃないじゃないですか。そういう不安を表現できたんじゃないかなって思います。

――そんな女子高校生のみゆなさんが「缶ビール」というタイトルの曲を書いているのも面白いなと思いました。

曲がなかなか作れなかった時期があったんです。パソコンがあるくせに作詞も作曲もせず、勉強もしないで、YouTubeを見たりしてすごくだらけていて。何もせずに夜中までずっと起きてる自分にちょっと腹が立って作った曲なんです。

私は自分自身をそのまま曲にするんじゃなくて、誰か別の主人公を作って曲を作るんです。だから、「缶ビール」は主人公を二十歳にして、缶ビールを買って、だらだらと過ごしている様子を想像して作りました。

だらだらした二十歳の女性が缶ビールをコンビニで買って、いくら以上買ったらもらえるみたいなくじでチョコレートが当たって、でも食べる気なくてポケットに入れてたら溶けちゃった、っていう変わった曲なんですけど。曲ができないからイライラしてたのに、それで曲ができちゃいましたね(笑)。

――あと、歌詞を読んで、「進め」と「生きなきゃ」の主人公は取る行動は違うけど、精神性は似ているのかなという印象を受けました。

「進め」は割とストレートな歌詞で、中学校3年生の頃に書きました。今までにリリースした「ふわふわ」「ガムシャラ」「天上天下」が結構キャッチーな歌詞だったので、「書き変えた方がいいんじゃないか」とか、「急にストレートな歌詞にして大丈夫なのか」って意見もあったりしたんですけど、私の中学校3年生当時の思いをそのままぶつけた曲で、どうしても変えたくなかったので、今回そのまま出させていただくことにしました。

それに対して「生きなきゃ」は、私が同級生と違って、こうやって取材をしていただいたり、ライブをさせていただいたり、他の17歳が経験しないようなことをさせてもらっているからこそ、少し嫌に感じたり、ちょっと逃げたくなるときがあったり、だらけた生活を何日かしてみたかったり、そういう思いを感じて作った曲なんです。

私は本音がなかなか言えないから主人公を立てて曲を作っているんですけど、今回のアルバムは自分の本音が一番混ざっている、本来の自分自身をさらけ出しているアルバムになっていると思います。

――そんなみゆなさんの今の気持ちが映っている「生きなきゃ」でこだわったのはどんなところですか?

サビには結構こだわりました。“不正解ばっかな道路が嫌で 嘘つきの青信号に騙されて”っていうところはかなり自分でも好きな言葉で、自分が思っていない道を歩みそうになったときの「本当はこうしたくないのに」っていう悔しさや、「こうした方がいいよ」って言われてやったことが、いいことなのか悪いことなのか分からないまま終わっていく不安とか怖さとかイライラが募ってできた歌詞なんです。

「生きなきゃ」は今年作った曲で、(「進め」を書いた)中学校3年生は学校に行かずにただ曲を作ってワーワーしてただけだったのに比べて、今いろんな大人の方たちと関わったり、話し合ったりする中で、「外に出てみたら結構楽しいんだけれど、やっぱ難しい世の中なんだな」ってことに気付かされてできた、そういう曲です。

――さっきこのミニアルバムには「本音が一番混ざっている」と言っていましたが、アルバム全体のテーマを考えると、やっぱり「本音」という言葉が一番当てはまるものになるんでしょうか。

ここまで自分が曲に対してこんなにストレートなことって、もうあんまりない気がするんですね。「進め」みたいな歌詞はもう作らないというか、出てこない気がします。だから、本当に最初で最後の曲なのかもしれないって思うと、やっぱりそのまま出してよかったなって思います。

曲って私にとっては日記だったりアルバムだったりするから、その当時の思いをそのままアルバムとして今回出させていただけるってことは、すごくありがたいことだなって思っているし、逆に本音を書いているからこそ、ストレートに、いろんな世代の方たちに聞いていただけたらなって思います。

(後編に続く)(ザテレビジョン)

最終更新:9/17(火) 6:00
ザテレビジョン

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