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成功体験を何回積んでも「自己肯定感」が低い人の心理

9/17(火) 11:40配信

日経doors

「ちゃんとやらなきゃ」と自分で分かっているはずなのに、ついサボってしまったり、最後まで続かなかったり…。私って本当にダメだなあ、と自信をなくしてしまった経験はありませんか。実は、行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんによると、ダメだからといって落ち込む必要はないそうです。「ダメダメ人間のままでいい」とは、一体どういうことなのでしょうか。

●成功体験の多い人=「自己肯定感の高い人」ではない

 そもそも、自分を「ダメな人間だ」と考えることは、良いほうにも悪いほうにも働く可能性があります。

 まずは、分かりやすく悪いほうに働くメカニズム、つまり「デメリット」から考えてみましょう。ダメな人間であると自覚することは、「どうせ、やってもダメだから」とチャレンジしない自分を肯定することにつながります。すると「現状維持」が続き、いつまでたっても理想に近づけずにモヤモヤした気持ちがたまり、「自分はダメな人間だ」という思いがますます強くなり、動けなくなります。多くの人は、この「負のループ」にはまりがちなのではないでしょうか。

 ループから脱出する方法の一つとして一般的によく挙げられるのが、「成功体験を積む」ということ。確かに、新しいことにチャレンジして成功すれば、ダメな自分から抜け出せそうですよね。でも「それができないから自己嫌悪に陥っているんだよ!」と言いたくなりませんか? そう、「自分はダメな人間だ」と思いながら、勇気を振り絞って新しいフィールドに挑戦するのは至難の業です。それに、必ずしも成功するとは限りません。

 意外に思われるかもしれませんが、自己肯定感を上げるのに必要なのは「成功体験」ではありません。本当に大切なのは、「ダメなところがある自分」を受け入れることなんです。

赤ちゃんの自己肯定感が高い理由

 例えば、生まれたばかりの赤ちゃんは、自己肯定感が高いといわれています。食事や着替え、トイレのほか、感情のコントロールもままならない状態ですが、それでも決して「自分はダメな人間だ」と落ち込んだりしませんよね。しかし人は大人になるにつれ、社会的な評価や周囲の目を気にするようになり、「◯◯ができない自分はダメな人間だ」と自らにレッテルを貼るようになってしまいます。

 けれどよく考えれば、人それぞれ不得意なことがあるのは当たり前。「できないことがある=ダメな人間」という固定観念を捨て、ありのままの自分を認めてあげましょう。

 ここで、「自分はダメな人間」と考えることのメリットもぜひ意識してみてください。ダメな自分を理解しているということは、裏返せば自分のマイナス面がきちんと見えているということです。「ダメな自分」に気付いたなら、「なりたい自分」に向けて既に一歩進んでいると考えればいいのです。

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最終更新:9/17(火) 11:40
日経doors

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