ここから本文です

日本語でどう訳す? 英語の代名詞「they」が単数形 新定義、全米一信頼される辞典に追加

9/18(水) 19:00配信

クーリエ・ジャポン

英語の代名詞「they」が単数形でも使われているのはご存じだろうか。9月18日、全米で最も信頼されている「メリアム・ウェブスター辞典」の「they」の項目に、その新しい定義が加わったと発表された。米メディア「ワシントン・ポスト」が報じている。日本語ではどう翻訳することになるのだろう?

代名詞「they」が単数形?

代名詞「they」は「ジェンダーアイデンティティがノンバイナリーの人(単数形)に言及するのに用いられる」──「メリアム・ウェブスター辞典」が、theyに新しい定義を加えた。

男性でも女性でもないジェンダーを自認する多くのノンバイナリーの個人にとって、「they」は解放感ある代名詞だ。

多くのアメリカ人にしてみれば、「they」を単数形代名詞として使うのは文法的に間違いで、混乱を招くものになりうる。

メリアム・ウェブスターは、9月18日、ツイッター上でこの追加を発表した。ノンバイナリーのアイデンティティがこれまでになく可視化され、ますます普及してきているこの単語が公式認定されたことになる。
ワシントンDC、カリフォルニア州、ニューヨーク州を含む州や市の行政は、すでに身分証明カード上の性別の選択肢に「X」を入れはじめている。国中の航空会社、学区、大学もこれまでの二分法とは別のジェンダー標識を認めるようになっている。

「言語は社会変化に反応します。言われる必要のあることが言われるようになるのです」とイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校英語・言語学の名誉教授デニス・バロンは言う。

じつはそれほど新しくない

近年では、多くのジャーナリズム編集基準でジェンダーニュートラルの代名詞が認められている。「AP通信」は2017年、ジャーナリストが単数形の「they」を限られた場合で使用することを許可すると発表した。また「ワシントン・ポスト」は2015年から、公式にこの新しい代名詞を認めている。

しかし、18日の発表前に書かれたメリアム・ウェブスターのブログ投稿では、「they」は1300年代後半から単数形の代名詞として使われてきたし、「中傷する人がなんと言おうと、ほとんど誰もが単数形theyを、日常会話のなかでも、フォーマルな書きもののなかでも使うのだ」と書かれている。

「型どおりのジェンダー表現にはまらない、あるいは男性でも女性でもないような人々は常に存在してきた。しかし、われわれは、こうした人々を言い表すに適当な言葉、そしてとくに適当な代名詞を見つけるのに苦労してきたのだ」とその投稿には書かれている。

単数形「they」は、「思うほど真新しくはない。1950年にさかのぼるノンバイナリーの代名詞theyの証拠がわれわれのファイルにはあるが、それより以前から使われていた可能性がある」とも書かれている。

1/2ページ

最終更新:9/20(金) 14:24
クーリエ・ジャポン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事