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4年に一度の「印刷文化典」を開催 表彰式などで印刷産業の役割を社会にアピール

9/18(水) 17:48配信

オーヴォ

 「4年に一度」といえば、来年も行われるスポーツの祭典を思い浮かべる人も多いはず。だが、印刷業界で「4年に一度の開催」といえば『印刷文化典』だ。主催する一般社団法人日本印刷産業連合会(東京)では、毎年9月を「印刷の月」と定め、会員10団体の総力を結集して印刷産業の周知・PRに取り組み、各種行事を行っている。その規模をさらに拡大したのが、4年に一度開かれる『印刷文化典』である。

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 その開催年に当たる今年は、「2019年印刷文化典」が9月13日に東京・千代田区のホテルニューオータニ本館・鶴の間で開催され、日印産連10団体の会員ほか多数の来賓、関連業者が出席して記念式典が行われた。

 開会にあたり、日印産連の金子眞吾会長があいさつ。「今年度から“SDGs推進プロジェクト”を新設し、常設委員会の活動とSDGsの目標を関連付けた上で事業を進めている。印刷産業が、顧客の課題、社会の課題を解決する良きパートナーとして社会に貢献し、永続的に発展することを目指し、これからも積極的な活動を推進していく」と決意を語った。

 記念式典の第1部では、長年にわたり印刷産業の発展に貢献した個人・団体に対して顕彰する日印産連表彰と、第18回印刷産業環境優良工場表彰が行われた。日印産連表彰では、印刷文化賞として稲木歳明・日印産連顧問(共同印刷相談役)、山田雅義・日印産連顧問(大日本印刷特別顧問)、樺山紘一・印刷博物館館長の3名が表彰されたほか、印刷功労賞14名、印刷振興賞22名、特別賞1団体・3名が表彰を受けた。

 第2部では、「印刷」にまつわる心温まる思い出やエピソードをつづったエッセイや作文を表彰する、第3回「『印刷と私』エッセイ・作文コンテスト」、ならびに「2019GP環境大賞」、「2019GPマーク普及大賞」、「2019資機材環境大賞」の表彰式が行われた。

 表彰式に先立ち、グリーンプリンティングPR大使でもある放送作家の小山薫堂氏と特別ゲストの女優・鈴木杏樹さんによるトークセッションが行われ、この日が初対面で本番5分前に会ったばかりというお二人だったが、軽妙なトークで会場を楽しませた。台本など印刷物にまつわる話をとっかかりに、めったに聞けない貴重な経験談が披露され、最後は「印刷したものには特別感がある」というメッセージでしめくくられた。

 続いて行われた第3回「『印刷と私』エッセイ・作文コンテスト」の表彰式には、小学生の部と一般の部で小山薫堂最優秀賞、同優秀賞を受賞した9人のうち7人が出席。審査委員長の小山薫堂氏から賞状を授与された。

 小山氏は「クオリティーが高い作品が多く、回を追うごとに審査に迷うほど。特に子どもたちの作品には心打たれる。自分が放送作家を目指すきっかけも小学校時代に作文で先生に褒められたから。このコンテストから将来、作家や脚本家が出てくるとうれしい」とあいさつ。受賞者もひと言ずつ感想を述べた。

 父親が遺した戦争関連の本について書いた「父が本に遺した線」で小山薫堂優秀賞を受賞した阿部松代さんは、「職場のメールで知りサプライズでした。上司とのモヤモヤが、それですべて吹き飛びました」と喜びを語る。

 幼稚園時代から買いそろえた全百巻のコミックと年を重ねる自分を描いた「一緒に劣化!一緒にバアサン!」で同じく小山薫堂優秀賞を受賞した山本真理子さんは、「とにかく驚いたのひと言。応募したことを忘れていたので受賞の知らせを受けたときは何かのサギではないかと思った」と来場者を笑わせた。

 小学生の部では、祖父の財布の中に入っていた切り抜きについて書いた「財布の中の小さな宝物」で小山薫堂最優秀賞を受賞した小学六年生の植木涼太くんが「文章を書くのが好きで、印刷関係の作文というのがステキだなと思って応募しました。受賞の連絡があったときはとにかくうれしかった」とコメント。他の受賞者も、「うれしかった」「おどろいた」と口々に感想を述べた。

 同コンテストは、社会の中での印刷が果たす役割を再認識し、印刷資材、製造工程などで環境に配慮した企業や工場の取り組みを評価する「グリーンプリンティング(GP)認定制度」を、広く知ってもらおうと、2017年に始まったもの。エッセイ・作文コンテストに引き続き、「2019GP環境大賞」、「2019GPマーク普及大賞」、「2019資機材環境大賞」の表彰式も行われ、企業や団体、地方自治体などが表彰を受けた。

最終更新:9/18(水) 17:48
オーヴォ

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