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自由気ままなドレッシング作りで子どもの「考える力」を育てる〈AERA〉

9/21(土) 16:00配信

AERA dot.

 子どものための料理教室「リトルシェフクッキング」代表の武田昌美さんが、子どもと料理を楽しむコツや、レシピを紹介します。忙しい毎日のなかで、小さな子どもと料理をするのは大変そうですし、安全面も心配です。でも、コツさえつかめば大丈夫。親子のコミュニケーションにもなるし、親の知らない子どもの才能をのばすきっかけになります。なにより、一緒に作った料理は格別ですよ。

*  *  *
 ご近所に安くて新鮮な野菜が並ぶ八百屋さんがあります。そこで子ども達と野菜を買って帰るのが日課なので、毎晩野菜もりもりのサラダが食卓に上がります。

 我が家ではドレッシングはいつも手作りです。実は、ドレッシングはどこのご家庭にもあるもので、簡単に作れてしまうのです。ドレッシングの基本は、塩、油、酸味。この3つを混ぜ合わせるだけでOKです。

 まず油。洋風だったらオリーブオイル、中華風に仕上げたかったらごま油がおすすめです。素材の旨みをいかす米ぬかからできた米油や、体に良い亜麻仁油でもいいですね。

 酸味にはリンゴ酢や米酢、レモンを使用します。リンゴ酢や米酢を使うと酸味の中にも味わい深いコクが生まれますし、レモンを使えばスッキリさわやかな味わいになります。

 油と酸味の割合の基本は、2:1。まずは酸味に少々の塩を溶かし、それに油を混ぜれば、ドレッシングは完成です。分量を量って混ぜるだけなので、小さなお子さんにも簡単にできてしまいます。だから我が家では、ドレッシング作りは5歳の娘の仕事です。

もちろん、最初は苦労もありました。

 子どもに料理を教える時は、まず「塩とはなに?」「油とは?」「酸味とは?」というところから始めなくてはなりません。

「塩はしょっぱいから、料理に使うときはほんの少しでいいんだよ」

 と伝えても、はじめはこれでもかというくらい塩を放り込みます。ここで口も手も出したくなりますが、じっと我慢。

「ママ!私のドレッシングできた!」と娘が言ったところこで、初めて、「おっ!いいね。じゃあ味見してみようか」と提案します。

 味見した娘は、当然「しょっぱい!」と、目を丸くしています。

「しょっぱくなっちゃったね。なんでだろう?」と聞くと、「塩たくさんだから……」。

 塩は少しの量で大丈夫だということを、こうして学んでいくのです。

 こうした失敗を経て、今では娘はすっかりドレッシング作りをマスターし、ときには私も驚くような美味しいドレッシングを作ってくれるようになりました。

 オリーブオイルとレモン汁にヨーグルトと粉チーズを入れたドレッシングは、シーザードレッシングのような味でグリーンサラダにピッタリでした。また、ごま油とリンゴ酢にりんごジュースとマヨネーズを入れた甘い中華風味のドレッシングも作り出してくれました。

 料理の正解は1つではありません。それを学ぶのに、ドレッシング作りはピッタリです。

「油2、酸味1、塩を少々」

 の基本を伝えたら、「ああして、こうして」と親が細かく指示するのではなく、子どもの自由にさせてあげてはいかがでしょう? 

 しょう油やジュース、ヨーグルトなど、ドレッシングに使えそうな食材をテーブルにならべて、「この中から自由に組み合わせてみてね」と言ってもよいかもしれません。

 最初は失敗するかもしれませんが、それが子どもの「自ら考える力」を養ってくれるはずです。

■親子レシピ3 基本のドレッシング

材料
油(オリーブオイル、ごま油、米油など、お好みで) 大さじ1
酸味(レモンや酢など) 小さじ1
塩 少々

 上記の材料に、マヨネーズ、粉チーズ、ジュース、海苔など、子どものお好みの素材や調味料を加えていきましょう

作り方
1.(子)塩と酸味をしっかり混ぜあわせ、塩を溶かす
2.(子)お好みの材料を混ぜ合わせる
3. (子)油を入れてさらに混ぜる

(文/武田昌美)

※AERAオンライン限定記事

最終更新:9/21(土) 16:00
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