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アップルウォッチの人助け──海外出張に向かう成田空港で起きた「事件」とは?

9/18(水) 8:11配信

GQ JAPAN

ファッションジャーナリストの野田達哉が、海外出張に向かう成田空港で巻き起こした「事件」とは?

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初期からのアップルユーザーなので新しいデバイスには第1世代から手を出す。Apple Watchも発売されたその日から使っているが、これまであまり便利だと思った実感がない。唯一の利点は、パーティーのときに高級時計をしていない免罪符となることくらいか。そのApple Watchに助けられた。

成田でチェックインを済ませてセキュリティチェックのゲートへ。バッグからPCを出し、ポケットの小物をトレイに置き、時計を外して、としていると、後ろの男がレールから流れてくる空いたトレイを無理に取ろうとして、というか無理に取ったので、こちらのトレイにガシャンとぶつかった。ぼくはトレイの上に脱いだジャケットを置いていたので、そのときに何かがトレイから落ちたという気配はなかった。いや、気配に気づかなかった。男を睨み付けたが、ここで声を荒らげるのも大人げないので金属探知のゲートをくぐり、チェックを終えて流れてくるトレイからPCやカメラをバッグに戻し、出した小物を再びポケットに仕舞っていると、iPhoneが見当たらない。

確か先ほどまで持っていてトレイに置いたはずと、その場にいた東京03のメンバーに似た職員に、コンベアレールの下に落ちていないかを確認してもらったが、ないという。その東京03がラガーマン風の上司を呼んで、上司の携帯からこちらのiPhoneにかけてもらって周辺を探すが見当たらない。ただ、このときにApple Watchが反応しなかったのがこちらの不安をあおった。

ポケットのモノをトレイに置くのは無意識の作業なので、そうなるとチェックインカウンターで忘れたのかも?と、こちらの記憶も曖昧になる。一度セキュリティチェックの外へ。そこで、気がついてApple Watchを確認すると、携帯との接続が切れている。再び、金属探知ゲート付近に戻ると接続表示になる。それを何度か繰り返した。東京03は「レールの隙間にiPhoneが落ちる幅はない」と言い張る。こちらのApple WatchはWi-Fiモデルなので、接続表示がある以上、その場所から10m以内にあることは確実だ。そうこうしている間にも、メールの着信音を時計は発し続けている。こうなると、もはや怪奇現象である。

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最終更新:9/18(水) 8:11
GQ JAPAN

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