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「いじめられた時、音楽に救われた」そんな僕が歌う意味伊東歌詞太郎・つらい経験を乗り越えて

9/18(水) 18:00配信

BEST TIMES

 伸びやかで力強い歌声やメッセージ性のある歌詞が中高生の共感を集め、ツイッターのフォロワーが73万を超えるシンガー・ソングライター伊東歌詞太郎さんは、小学生の時にいじめを受けていました。「休み時間は音楽準備室に隠れていた。音楽が救いだった」と振り返る歌詞太郎さん。つらい経験があったからこそ、今は誰かの人生がプラスになるよう、歌い続けています。(『生きづらさを抱えるきみへ』withnews編集部/KKベストセラーズ より)■「いじめられた時、音楽に救われた」そんな僕が歌う意味

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  6年生の時のいじめがひどくて、つらかった。常に無視をされ、上履きに画びょうを入れられたり、机がなくなっていたり。ニュースになるような嫌がらせは、だいたい受けました。

 いじめグループとは、塾で受ける模試が一緒だったんです。点数が良くて僕の名前が出ることがあると、さらに攻撃をされました。

 助けてくれる人はいませんでした。いじめの中心は5~6人だけど、その人たちが強いから、クラスの誰も逆らえない。全員が無視に加わっていました。

 先生には相談しませんでした。言ったところで解決できないと思ったから。心配させたくなかったから、親にも言いませんでした。つらい毎日の中で、僕の支えになっていたのは間違いなく、音楽でした。休み時間、音楽準備室に隠れていたんです。

 学校に居づらい人は分かると思うけど、休み時間が一番つらかった。無視されるか、ひどいことをされるか、だったので。

 だから、5分だけの休み時間は仕方がないけど、2時間目と3時間目の間にあった20分間の休みや給食を食べた後の昼休みは、クラスにいたくなくて。自分の居場所を探しました。

 でも、小学校ってそんなに広くない。屋上は施錠されているし、安全地帯になる場所って少ないんですよ。どこかないかなと探していたら「あっ、音楽準備室がいいな」って思ったんです。

 音楽室だと隠れる場所がないからダメ。準備室がいいんです。楽器がたくさんあって、ピアノの下によく隠れていました。誰も来ないし、先生もその時間はいない。僕にとって、安息の場所でした。

 準備室には、合唱で歌う曲の楽譜がたくさんありました。グリーングリーンや赤いやねの家、小さな木の実…。楽譜は読めないんですけど、「おたまじゃくし(音符)がここにあったら高い音、ここなら低い音」というのは何となく分かるから、知らない曲でも口ずさんでいました。

 ただただ、歌うのが楽しくて、つらいことを忘れられた。卒業するまで、休み時間は音楽準備室でしのいでいましたね。

 今思うと、学校を休めたらよかったんですけど、親に心配をかけたくなかったから、その選択肢はなかった。音楽があって、本当によかったです。

 音楽以外では中学受験も支えになりました。「別の中学校になったら、いじめが全部終わる」と出口を作ることができた。もちろん、「落ちたら、中学校も同じになる」というプレッシャーもありましたが、受験合格が暗闇からの出口になると強く思っていました。

 志望校には無事、合格しました。だから、卒業した時はめちゃくちゃうれしかった。いじめグループと離れられたので、中学校からはいじめられることもなくなりました。

 それから、いじめグループと再会したのは成人式の時でした。向こうは、「俺、お前のことをいじめていたらしいんだけどさ、そんなつもり全然なくて。悪かったな」と言って、まったく気にしていませんでした。

 びっくりしましたよ。「あっ、この程度なんだ」って。自分がきつかったあの過去は、他人からみたらこんなに軽いんだって。怒りはわかず、ひたすら驚きましたね。

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最終更新:9/18(水) 18:00
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