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老後はむしろ「孤独なほうがうまくいく」理由

9/18(水) 8:00配信

東洋経済オンライン

「孤独な老後をどう過ごすのか?」という特集が雑誌で組まれたり、孤独老人の悲惨な末路が報じられたり、「孤独な老後」が話題になることが増えています。「2035年には独居老人が4割を超える」「人生100年時代」ともいわれ、決して他人事ではないテーマとなっています。
しかし、「むしろ孤独な老後のほうが、うまくいく」と主張する人がいます。『孤独こそ最高の老後』の著者・松原惇子さんがその人。松原氏は、1人の老後を応援する団体であるNPO法人「SSSネットーワーク」を運営し、1000人以上の孤独老人を見てきました。さらに松原氏自身も独身で、70歳を超えた今、1人で暮らしています。

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孤独老人の事例を熟知し、自身も当事者である松原氏が提唱する「孤独を味方につけ、最高の老後を送る方法」をご紹介します。

■孤独な人は、案外大きな病気にかからない

 「重篤な病気こそ、早期発見は大事」「検査して大丈夫だとわかると気持ちがいい」という理由で、定期健診に欠かさず行く人は多いです。しかし中には、家族から余計な心配をかけられて定期健診に行くことも少なくないでしょう。自分の価値観を、愛というオブラートでくるんで押し付けてくるのです。夫は妻の(あるいは、妻は夫の)所有物ではないのに、相手に自由を与えず、自分の価値観を押し付けてくる家族は多いのです。

 2人に1人はがんになる時代とも言われる昨今は、マスコミでもそのように頻繁に報じることから、不安は募っていくばかりで、がん検診を受けないと怖くなる人ばかりかもしれません。日本人はテレビや雑誌を信じすぎる傾向もあります。

 しかし孤独であれば、家族から健診や受診をせっつかれることを避けられます。自分の健康も体も予定も、自分1人で自由に決められるのです。無駄に病院などに行くことによる余計なお金や時間のロスはなくなります。

 また、少しでも基準値を外れるなどの結果が出てしまったら、どうでしょう。別に様子見くらいで大丈夫なのに、そのことが気になってストレスを抱えるということが起きてしまう可能性もあるでしょうが、孤独なら病院にそんなに行かないので、それも減ります。

 そして孤独になれば、自分で情報を集めて勉強をするから、自分に合った健診や診察を受けることがいっそうできるようになります。

 20年間おひとりさまの団体を運営して感じることですが、1人の人ほど大きな病気にかかっていません。気を張って生きていることで、細胞が頑張ってくれているのか。頼る人がいないので、普段から自己管理を徹底しているからか、理由は定かではありませんが。でも実際に、そうなのです。

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最終更新:9/18(水) 8:00
東洋経済オンライン

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