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"写真"とはいったい誰のものなのか? 写真家・桑島智輝が俳優・安達祐実を日々撮り続けた写真集『我我』発売記念トークショーで語られたひとつの夫婦の形

9/18(水) 19:00配信

週プレNEWS

2019年9月14日、東京・青山ブックセンターにて、トークショー「『我我』はいったい誰の写真集なのか?」が開催された。

【画像】写真集『我我』より

『週刊プレイボーイ』のグラビアでもおなじみの写真家・桑島智輝が、妻であり俳優の安達祐実を日々撮り続けた写真集『我我(がが)』(青幻舎)。発売日である9月14日に合わせて開催されたトークショー当日は、安達祐実38回目の誕生日であり、さらに彼女が『週刊プレイボーイ』14回目の表紙を飾った号の発売日でもあった。

本記事ではそんなメモアリアルずくめの一日に、写真家の平間至氏、アートディレクター・町口景(ひかり)氏をゲストに招いて開催された『我我』発売記念トークショーの模様をリポートする。

* * *

――完成した『我我』をご覧になって、安達さんの今のお気持ちはいかがでしょうか。

安達 制作に関して携わっていなかったこともあり、私の中では完全に"これは桑島さんの写真集"という意識だったんです。だから少し距離があったんですが、昨日出来上がった写真集をふたりで見ていたら、予想以上に心に刺さって。とても感慨深いものがありましたね。

――写真家の平間至さんは、『我我』に「これはいったい誰の写真集なんだろう?」という一文から始まる文章を寄稿していただきましたよね。

平間 はい。安達さんは誰もが知る大女優ですから、こういった被写体をモデルに選んだときは、ふつうは"女優・安達祐実の写真集"というふうになってしまうものなんです。そういった場合、『我我』は果たして、"安達祐実の写真集"なのか、それとも"写真家・桑島智輝の写真集"なのか、はたまたひとつのある家族を追ったアルバムなのか?という疑問が浮かぶんですね。

そう考えたとき、荒木経惟(のぶよし)さんのことを思ったんです。荒木さんは、自分の写真に自身が写り込んでいることがけっこうあるんですよ。ということは、シャッターを切ったのは当然別の人。だけど、それは"荒木さんの写真"って誰もが認める。つまり僕は、「写真とは、写真に命を与えた人のものではないか」ととらえたんです。そうすると、『我我』は間違いなく桑島さんの写真集といえるんじゃないかな、と。

――撮りためた写真を、平間さんや『我我』でデザイン・構成を担当された町口景さんに見せてアドバイスをもらっていたとか。日々撮りためておられるとのことで、膨大な点数におよぶのではないですか?

桑島 今、123冊目のアルバムが進行中で、1冊250枚ぐらい入るので......トータルでいうと4万枚ぐらいですね。それをある程度たまったら町口さんに送って、「どう思う?」って聞いたり。

町口 子供の写真とかもあるから、日々の成長記録みたいで、気分としては"親戚のおじさん"ですよ。客観的に見ないといけない立場なのに(笑)。『我我』制作にあたっては、一枚一枚話し合いながら作っていきましたね。安達さん本人とはあまりお会いしたことないのに、写真で知りすぎちゃってるから他人の気がしないというか......実際に会うと変に緊張しちゃう(笑)。

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最終更新:9/18(水) 21:12
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