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家買いたいがパート代はこづかい 妻の家計改革の成否

9/19(木) 7:47配信

NIKKEI STYLE

「老後に向け、マイホームの買い替えをしたい」というのは、パートタイムで働く主婦のEさん(54)。すでに住宅ローンの返済を終えたマイホームはマンションの4階部分にありますが、エレベーターがないため、老後のことを考えてエレベーター付きのマンションか戸建てに買い替えをしたいそうです。

会社員の夫は56歳。定年までのあと4年のうちに検討したいと考えていますが、1つ問題があるそうです。子ども2人はすでに独立し、夫婦2人暮らしなのですが、夫が55歳で役職定年となり、収入が月に10万円ほど減ってしまい、そこからは、赤字家計になってしまっているとのこと。今のまま買い替えに踏み切り、たとえ住宅ローンを組むことになったとしても、老後の暮らしが大丈夫なのかどうか不安に思い、家計相談に来られたのです。ですが、Eさんの話を聞いていると、欲しい物件はマイホームの売却価格に比べて1500万~2000万円ほど足が出る見込みです。ローンを組んでどう支払うかを一番心配しているように思えました。

■買い替えの前にまず家計黒字化

収入が10万円減ったとはいえ、夫の毎月の手取り月収は32万円ほどあります。Eさんのパート収入もあるはずです。資産状況は、預貯金が約1200万円。夫の定年時には退職金や企業年金が合計で1500万円ほど入ることが見込まれます。これを期待して買い替えの検討をされたようですが、これらの資産を切り崩しながら住宅を購入すると、老後資金が不足します。これらを当てにしないで購入できることが買い替えの条件となりそうです。つまり、買い替えをするなら、今のマンションの売却価格以内ですべきように思いました。

しかし、現在の家計は、住居費が管理費程度しかかかっていないのに赤字。買い替えをして仮に住宅ローンを組むようなことになると、毎月貯蓄を切り崩してローンを支払うことになるでしょう。今ある貯蓄や退職金を一度につぎ込むのも、手持ち資金に不安が生じます。ですから、ローンなどを検討するのであれば、まず家計を黒字化させなくては、支払いができません。また、今後年金暮らしになったときのことを考えても、老後資金を長持ちさせるために生活費を小さくして、年金では不足する生活費の補填額を少なくしておく必要もあるでしょう。どちらにしても、現状の家計の見直しをすることは、Eさんにとってはとても意味のあることになります。

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最終更新:9/19(木) 7:47
NIKKEI STYLE

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