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続発する洪水・浸水 防災サイトで自宅のリスク点検

9/19(木) 7:47配信

NIKKEI STYLE

9月8~9日にかけて関東を縦断した台風15号は各地に大きな傷痕を残しました。今後も複数の台風が襲来する可能性が示唆されています。いま住んでいる地域やこれから住もうと考えている地域について、洪水のハザードマップなど各種の防災サイトを改めて確認してみてはいかがでしょうか。洪水などの災害リスクを事前に知ったうえでその地域に暮らすのとそうでないのとでは、命や財産を守る点で結果が大きく違ってきます。

■高台や台地にも無数の小さな川や地下水路

まず、国土交通省のハザードマップポータルサイト()をチェックするのがよいでしょう。詳しくはこのコラムの「浸水・土砂崩れ… 2つのハザードマップでリスク確認」で説明したように、「わがまちハザードマップ」で住んでいる地域の洪水や土砂災害のリスクなどをチェックします。そのうえで「重ねるハザードマップ」で様々な追加情報を入手すればよいのです。
両方のハザードマップをチェックするのは、一方には載っていない情報がもう一方には載っていることがあるからです。例えば、重ねるハザードマップには世田谷区や渋谷区といった台地上にある地域についての浸水予想データは掲載されていません。
これは「内水ハザードマップ」と呼ばれるもので、わがまちハザードマップから各地方公共団体が発表している内水ハザードマップを探し出さないと見ることができないのです。こうした高台や台地にも小さな川(あるいは地下水路)が無数にあり、排水能力を超える降雨時には浸水するリスクがあるのです。

■浸水開始後、あっという間に水かさが増す

大きな川の堤防が決壊して洪水になるケースを想定して、浸水が時間の経過とともにどのように広がるかをシミュレーションできるサイト「地点別浸水シミュレーション検索システム」()があります。

例えば、東京駅の丸の内側でも、荒川の旧岩淵水門あたり(赤羽駅の北方)が破堤した場合、何時間後にどの程度の深さで浸水するかがわかるようになっています。
しかも、刻一刻と浸水エリアが広がっていく様子がアニメーションで示されます。また、浸水シミュレーションのグラフも見ることができます。ちなみにシミュレーションでは、東京駅の丸の内側は36時間後に最大1.5メートルの浸水となっていました。
破堤点に近い場所だと逃げるまでの時間が短くなります。例えば、筆者が住む千葉県の松戸駅界隈(かいわい)の場合、江戸川の左岸が破堤すると、浸水開始は破堤から4時間42分後、最大浸水の発生は16時間4分後で4メートル弱の浸水と予想されています。グラフにもあるように、浸水が始まったらあっという間に水かさが増していくので、逃げる準備もままならない恐れがありそうです。

こうしたシミュレーションやグラフを見ると、日ごろの準備を怠ってはならないという気持ちになります。

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最終更新:9/19(木) 7:47
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