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中学受験の壁 経済的ハードルを下げる制度が続々登場〈AERA〉

9/21(土) 8:00配信

AERA dot.

 有力中高一貫校が高校の募集を停止したことにより、中学受験が激化傾向にある。倍率は厳しくなりそうだが、その一方で近年は、中学受験の壁となっていた経済的ハードルを下げる制度も登場している。AERA 2019年9月23日号に掲載された記事を紹介する。

【写真】大宮国際の理科の授業の様子

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 中学受験をするか悩む際の大きな壁の一つが、経済的負担だ。だが、その点で受験の追い風となりそうなのが、20年4月から導入される私立高校授業料の実質無償化だ。中学とは直接関係ないが、6年間のうち半分が軽減されることで、中学受験に弾みがつきそうだ。

 これまでも年収910万円未満世帯には、公立高校授業料相当の11万8800円の就学支援金が支給されてきた。それが今回の無償化で、年収590万円未満の家庭を対象に、私立高校授業料の全国平均額に当たる40万円に支給が拡充される。東京、大阪では先駆けて無償化が始まっているが、全国展開されることで経済的なハードルが下がりそうだ。

 20年からは開成(東京都荒川区)がこれまで高校生を対象にしてきた「開成会道灌山奨学金」を中学生にも拡大する。これは受験前に奨学金を予約することで、経済的な心配なしに受験に臨める制度だ。出願時に申請を行い、資格要件を満たせば採用候補者となり、合格すれば入学金や授業料などが支給される。6年間で約460万円。就学支援金などの公的補助を受ければ、その分は減額される。同校の担当者は言う。

「経済的に苦しくても志の高い生徒に入学してほしい。奨学金を支給することで、生徒の多様化につなげたい」

 従来、志望校を決める指標は、偏差値や大学進学実績だった。だが最近は、特色あるグローバル教育推進校の人気が高まっている。

 なかでも注目は、武蔵野大中高(東京都西東京市)だ。前身の武蔵野女子学院中高は志願者が減少していた。18年に、日野田直彦さんが校長に就任。日野田さんは公立校としては最年少の36歳で大阪府立箕面高校の校長に就き、偏差値50の公立高校を、世界のトップ大学に進学者を送り出す高校へと改革した。

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最終更新:9/21(土) 8:00
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