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小島衣料がリカバリーウェアのBtoCビジネスに参入

9/19(木) 5:00配信

商業界オンライン

 慢性疲労や睡眠不足に悩む日本人が年々増える昨今、ウエルネスをキーワードに新規事業に参入する繊維・アパレル企業も増えている。婦人服の重衣料で国内トップを誇る縫製会社、小島衣料(岐阜県)もその一つ。ヘルスケアビジネスを手掛ける子会社のHLコーポレーションが、着るだけで疲労回復や安眠効果を促すリカバリーウェアを開発し、機能性ウェア市場に本格参入した。

 9月3日からオリジナルの機能性ウェアブランド「リフランス」の販売開始、販路は自社ECショップや東急ハンズ新宿店などだ。「リフランス」は7種類の天然鉱石の混合体「プラウシオン」をコーティングした特殊な繊維や生地を使用しているのが特徴。プラウシオンは遠赤外線を放出して副交感神経に作用することで筋肉の緊張をほぐし、血流を改善する。その結果、疲労回復や安眠効果が得られるというもの。効果は学術的な立証データがあり、一般医療機器として申請することで、他社との差別化を図るという。

第2次ブームを迎えるリカバリーウェア市場

 機能性ウェア市場に新規参入した理由について、同社の石黒崇社長は、市場の拡大と自社製品の優位性を挙げる。「日本人の睡眠不足を背景にスリープテック市場が今、活況を呈している。その一つがリカバリーウェア。アスリートのみならず、ビジネスパーソンや主婦層、高齢者まで裾野が広がり、潜在顧客が非常に多い。にもかかわらず、先行企業でも売上高は10億円未満で、新規参入の余地があると判断した」。民間シンクタンクの矢野経済研究所によると、リカバリー・コンディショニング市場を含むスポーツウエルネス関連市場は、2020年に1兆円を突破する見通しだ。

 従来のリカバリーウェアはコンプレッション(着圧)タイプが大半で、締め付け感があり寝るときには着用しづらかった。一方、アンダーアーマーやスキンズのリカバリーウェアは運動後の疲労感軽減を目的としているため、一般層向けではなかった。

 昨今増えているのが、素材の力で疲労回復や睡眠を促すタイプだ。大手スポーツメーカーのゴールドウインやアンダーアーマーの他、イオンも参入し、市場には続々と新商品が登場。また、東急ハンズ新宿店の寝具売場や大手百貨店でリカバリーウエアコーナーが設置されるなど、第2次リカバリーウェアブームが到来している。

 この状況下、同社も特殊素材「プラウシオン」の効果を生かしたリカバリーウェアを開発。「スポーツ後の疲労回復から睡眠まで対応している。しかも、合繊だけでなく、綿など天然繊維に加工できるのが大きな強みになっている」(石黒社長)

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最終更新:9/19(木) 5:00
商業界オンライン

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