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痴山紘史の日本CG見聞録 第16回:クラウド環境構築[クラウド環境の準備]

9/19(木) 10:48配信

CGWORLD.jp

みなさんこんにちは。スーパーコンピュータ「京」が8月30日にシャットダウンされました。2012年に稼働開始してから7年、その前の開発期間も含めて関係者の皆様おつかれさまでした。ちなみに、「計算科学研究を支援するための寄附金の募集(https://www.r-ccs.riken.jp/library/topics/190531.html)」というのが行われていて、5万円以上の寄付をすると先着順で「京」で使用された CPU がもらえたり、もっと多額の寄付をすると「京」ロゴ入り化粧板をもらうことができるようです。皆さん、ひとついかがでしょうか。自宅レンダーファームのパネルが「京」なんて、カッコイイですよっ!!

クラウドサービスの選定

前回までの構築で、社内環境がなんとなく整ってきたので、続いてクラウド側の環境を揃えていきます。

ひとくちにクラウドサービスと言っても、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud(以下、GCP)、さくらのクラウドなど、国内外含めて多くのものが存在します。それぞれ特徴があり、サービス内容や費用、使い勝手などを比較して、どのサービスを使うのか検討する必要があります。

例えば、映像業界で広く使用されているDeadlineは、thinkbox softwareがAmazonに買収され、AWSとの統合が進んでいます。社内でDeadlineを使っていてスムーズにクラウドサービスを活用したい場合、非常に大きな選択要因となるでしょう。

HTCondor+クラウドサービスという組み合わせでシステムを構成する場合はどうでしょうか。HTCondor自体がCloud Computingに対応している(https://htcondor.readthedocs.io/en/stable/cloud-computing/index.html)ため、このしくみに乗ってしまうのが最も簡単です。この場合、現時点(Version 8.8.5)ではAWSのみのサポートとなります。

また、GCPではHTCondor による高スループット コンピューティング(https://cloud.google.com/solutions/high-throughput-computing-htcondor?hl=ja)というタイトルで、HTCondorを使用したバッチ処理クラスタの作成方法が説明されています。

今回は、HTCondorが公式に対応しているAWSを使って環境構築を進めることにします。まずは社内ネットワークとの接続は考えず、AWS上で計算サーバを構築してみましょう。

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最終更新:9/19(木) 10:48
CGWORLD.jp

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