ここから本文です

動きだした新規格「Wi-Fi 6」、その進化のポイントとは?

9/19(木) 12:13配信

WIRED.jp

ラスヴェガスで今年1月に開催された世界最大級の家電見本市「CES 2019」では、各メーカーのスペックシートに新たに「Wi-Fi 6対応」という表記が見られるようになった。HP、デル、ASUSといったメーカーの新しいノートパソコンやルーターは、すべてこの新規格に対応することになる。

公共のWi-Fiを安全に使うために、必ず知っておくべき6つのポイント

また、サムスンが2月に新型スマートフォン「Galaxy S10」を発表した際にも、さまざまな新機能にWi-Fi 6対応も含まれていた。それ以来、フラッグシップ端末はWi-Fi 6対応が主流になりつつある。

どのメーカーも、こぞってサポートしようとしているこの新規格。そもそも、いったい何なのだろうか?

デヴァイスで“混雑”した時代のWi-Fi

Wi-Fi 6は、無線接続の主要技術であるWi-Fiの最新世代となる。このため端末メーカーは今年に入ってから、先取りするかたちでデヴァイスをWi-Fi 6対応にしている。

新しい規格が出てくるときの決まり文句だが、Wi-Fi 6によってわれわれのテクノロジー生活は、これまでより素晴らしくて高速になるだろうと言われている。それは本当だろう。

だが心に留めておきたいのは、Wi-Fi 6の主な目的はネットワークレヴェルでの性能と信頼性を高めることにある。端末やアクセスポイントそのものに焦点が当てられているわけではないのだ。

もちろん、ストリーミング端末「Roku」や家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」のワイヤレス接続スピードは増すだろう。だが、Wi-Fi 6の技術的なメリットの多くは、複数の端末へのストリーミング性能を向上させる点にある。つまり、モバイル端末やIoT端末をはじめとする、ワイヤレス接続された機器で混雑した世界のための新しいWi-Fiなのだ。

Wi-Fiの新しいブランド展開

Wi-Fi規格は標準化団体のIEEEが策定しており、この規格に対応した機器は業界団体のWi-Fiアライアンスによって認定される。このアライアンスにはスポンサーやコントリビューターとして、アップルやマイクロソフト、グーグル、フェイスブック、インテル、クアルコム、ブロードコム、サムスン、LGエレクトロニクスを含む800以上の企業がリストされている。

これらの団体は、だいたい5年おきに新しい無線通信規格を打ち出している。つまりWi-Fi 6は、2014年に現行の規格がリリースされたときから開発が続けられてきたわけだ。ちなみに、現行規格は「IEEE 802.11ac」と表記されている。新規格の正式な表記は「IEEE 802.11ax」だが、単に「Wi-Fi 6」と呼ぶこともできる。

Wi-Fi 6という略称の登場は、Wi-FiアライアンスがWi-Fi規格のブランド戦略を変えたことを意味する。今後すべてのWi-Fi規格には順番に名前が付けられるのだ。実際に「802.11ax」より「Wi-Fi 6」のほうがはるかに呼びやすいので、これはよいことだろう。

「Wi-Fi 6でパラダイムシフトを起こすことに決めました」と、Wi-Fiアライアンスのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)のエドガー・フィゲロアは語る。「技術的な話は終わり、現在は“世代”の扱いについて話し合っているのです」

つまり「Wi-Fi 6」という言葉は、どのヴァージョンのWi-Fiネットワークに接続しているのかを示すために、より広く利用されることになる。「Wi-Fi 4」「Wi-Fi 5」といった表記も同様だ。これに対して端末メーカーは、「Wi-Fi CERTIFIED 6」と呼ばれる認定プログラムをパスしなければならない。

1/3ページ

最終更新:9/19(木) 12:13
WIRED.jp

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい