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さらばガソリンエンジン!? EVだらけだったフランクフルト・ショーをどう思う?

9/19(木) 20:39配信

GQ JAPAN

フランクフルト・ショー2019が9月12日に開幕した。リポートの第1弾は、EV(電気自動車)に注目! 各社、内燃機関モデル以上にEVに力を入れていた。

【写真を見る】ポルシェもベンツもEV化が止まらない理由とは?

いたるところに電気関連の文字

フランクフルト・ショー2019の会場は、“電気”一色だった。あらゆるブースに“Electric(電気)”や“Charge(充電)”などの言葉があふれていた。

広大な会場内では、ホールとホールを結ぶ通路を、試乗車が走る。ただし、走っているクルマは、メルセデス・ベンツ「EQC」や「ミニ・エレクトリック」、アウディ「e-tron」など、ほとんどがEV(電気自動車)だ。

屋外の一角には、ヨーロッパ内で充電ステーションの設置を進めるIONITY(イオニティ)の急速充電器が4基並んでいた。説明員が「今朝来てほしかったな。発表されたばかりのポルシェ『タイカン』が連なって充電にやってきたんだ。それは壮観だったよ。テレビの撮影用に仕込んだんだけどね」と、述べる。

会場に並んでいたIONITYの急速充電器は最新版で、最大350kWの出力を発生するという。急速充電器はいま、高出力化の流れが加速している。なぜなら、EVが搭載するバッテリーは、航続距離を延ばすために大容量化(80~100kWh)が進んでいるからだ。ちなみに、タイカンは93.4kWhの容量を持ち、WLTPモードで最長450km走るという。

バッテリー容量が大きくなるほど、充電時間も長くなる。充電時間を短くするには急速充電器の出力を上げればいいので、高出力化が進んでいるのだ。

ただし、充電器だけ高出力化しても不十分である。車両側も高出力に対応しなければならない。たとえば、ジャガー「I-PACE」は、最高100kWまでの充電にしか対応しない。

トレンドは800Vシステム

今回のフランクフルト・ショーでは、800Vの高電圧システムを搭載したモデルがいくつか展示された。注目はポルシェ「タイカン」で、市販車初の800Vシステムを搭載した。ちなみに、電圧が上がると充電時間は減る。

現在多くのモデルが搭載する400Vシステムに対し800Vシステム搭載モデルは、充電時間が大幅に短縮される。また高電圧化によって、高電圧ケーブルを細くできるうえ、ボディも軽量化出来るという。

800Vシステムを搭載するタイカンは、出力270kWの急速充電器で充電すれば、(バッテリー温度などが理想的な状態において)残量5%の状態から、約22分30秒で80%まで回復するという。

「800V」の文字を大きく掲げていたブランドもあった。ドイツのスポーツ・カーメーカー、Artega(アルテガ)だ。展示されていた「Scalo Electra(スカロ・エレクトラ)」のローリング・シャシーで、リアに最高出力160kWを発揮するVoltabox(ボルタボックス)製モーターを2基搭載。0-100km/h加速を4秒以下でこなす俊足ぶりを標榜する。

Scalo Electra は800Vシステムを採用しているので、残量ゼロ状態から満充電するのに約40分で済む(搭載する電池の容量は60kWh)。ちなみに、なぜローリング・シャシーを展示していたのか? アルテガの担当者に訊くと「ローリング・シャシーに好きなボディを被せてほしいからです」と述べる。

さらに、「サーキットで走りを楽しんでほしい。近年、サーキットは騒音規制が厳しくなっていますが、EVなら音を気にせず、好きなだけ走れますよ」と話す。

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最終更新:9/19(木) 21:21
GQ JAPAN

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